弥生時代<3>

えがみえーいせきののうこうぐ
江上A遺跡の農耕具       

 水田耕作のための一般的な木製農具としては鍬(くわ), 鍬(すき),えぶり,田下駄などがあり,脱穀用具として は杵(きね)と臼(うす)があります。江上A遺跡や中小泉遺跡では 多くの木製品が出士しました。鍬は長さが20〜30 cm,幅10〜20cmで,頭部に山形の突起をもつもの, 細長いもの,鍬先が三又になるものなどがありま す。鋤は隅が丸く整えられたもの,柄をつけるた めの茎をもったもの,柄の近くに抉り(えぐり)が入れられ てナスビ形になったものなどがあります。また, 田ならし用のえぶりも出土しています。さらに臼 と杵,割材利用の火きり杵と火きり臼,弓,円板 状の紡錘車,鉢,高杯,長方形の舟形容器である 槽,桶の側板,杓子(しゃくし)籠など枚挙にいとまがなく, 当時の木器需要の高さを知ることができます。
 石製農具としては石庖丁があります。長さ15cm 前後の半月形で中央に2個の穴があけられた穂つ み具です。現代の稲刈りと違い,実った稲から順 に何日もかけて穂をつみとっていきました。


 
 江上A遺跡から出土した木製の鍬         木製品の出土状況


 江上A遺跡の木製農具のいろいろ