縄文時代<7>

いのりのせかい
祈りの世界      

 縄文時代遺跡の発掘調査を行うと、どのような使われ方がされたのかよくわからない遺物がいくつか出土します。土偶(どぐう)もそのひとつです。多くは妊娠した女性をかたどっており、遺跡では頭部、胴部、脚部というようにしばしば分割された状態で出土します。これは母なる力を地面の中で新しく再生させるためとも説かれていますが、呪術や祭祀に関係した道具であろうと―般に考えらています。八尾町の長沢遺跡(中期)では約3O点もの土偶が発掘されています。
 石棒(せきぼう)とは60cmから1mの長さで男根を模して作られた石製品です。実用品とは考えにくく、子孫の繁栄を願ったある種の祭り行事に関係した道具であろうと推定されています。立山町の二ツ塚遺跡(中期)では住居跡の入口に立てられた状態で出土しました。
 御物石器(ぎょぶつせっき)とよばれる中央部がえぐられて短剣形に研磨された石器は、美濃・飛騨の山間部のみに分布し、後期から晩期にみられる特殊な石器です。
 また、三角とう型土製品とよばれる断面二等辺三角形で長さ7〜8cm程度の土製品は富山市の北代遺跡(中期)や大山町の東黒牧上野遺跡(中期)などで出土しています。


          


4種類の製品の時期別うつりかわり


             県内の遺跡から出土した土偶


境A遺跡から出土した石棒
(長さ63cm)


長山遺跡から出土した土偶

御物石器(境A遺跡出土 長さ40cm)