更新日:2021年2月24日

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公共建築物

近代以降の比較的新しい建造物(近代化遺産)の特徴の一つに、公共建築物があります。明治維新以降の急激な西欧文化の導入とともに、煉瓦、切石、コンクリートが頻繁に用いられるようになり、特に公共建築には外観に西欧風のモチーフを取り入れたものが多く観られるようになります。和風建築に洋風建築の要素を取り入れたものは「擬洋風建築」と呼ばれます。
具体的には、役所、学校、病院、旅館、ホテル、資料館、駅等いろいろなものがあります。

富山県内の例

旧富山県立農学校本館 福野高校巌浄閣(国指定 南砺市(旧福野町))

旧富山県立農学校本館

明治36年(1903)に建築された県内に現存する唯一明治時代の木造学校建築。木造2階建てで桟瓦葺きの擬洋風のコロニアル様式。西洋建築様式で建てられた均整のとれた美しい全体構成、上げ下げ窓や屋根のゲーブル(妻飾り窓)、ベランダ、洋風の下見板貼り等の洋風の細部構造等意匠に優れた建築技術が見られる。

福岡町歴史民俗資料館 旧福岡町役場(登録文化財 高岡市(旧福岡町))

福岡町歴史民俗資料館

鉄筋コンクリート2階建ての洋風建築物で、外観を石造り風にみせ、台形状の屋根をのせる構成からなる。正面エントランスから2階のアーチ窓周辺には細部意匠が集中する。大正13年(1924)に建築され、町役場として町民に親しまれてきた。

井波町物産展示館 旧井波駅(登録文化財 南砺市(旧井波町))

井波町物産展示館

昭和9年(1934)地元の宮大工により建てられた総檜造りの仏閣を思わせる駅舎。入母屋屋根の中央前後に千鳥破風を置き、その上には宝形高欄付きの楼閣が設けられている。出入り口は、切妻に破風を突き出した凝った造りである。瑞泉寺の門前町として発展してきた井波の玄関としてふさわしい駅舎である。

お問い合わせ

所属課室:教育委員会生涯学習・文化財室 

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7  県庁南別館4階   

電話番号:076-444-3434

ファックス番号:076-444-4434

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