水のおもしろ雑学/水用語集

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◆水用語集


※「※」は、「水文化、水と暮らし-水文化の継承と育成-報告書 平成15年3月富山県水雪土地対策課」より抜粋

[あ行][か行] [さ行][た行][な行] [は行] [ま行] [や行] [ら行] [わ行]

【外来種】(がいらいしゅ)
国内の在来種に対して、国外から来るもののこと。
在来種に悪影響をもたらす外来生物(外来種)を特定外来生物に指定し、飼育、栽培、保管、譲渡、運搬、輸入、さらに野外への放出などを原則禁止するとして、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」が、2005年6月、施行されている。

【河川維持流量】(かせんいじりゅうりょう)
河川には一定の流量がなければ河川環境、河川利用、河川管理などに支障が生じることになる。そこで、 舟運、漁業、景観、塩害防止、河川管理施設の保護などを総合的に考慮し、渇水時においても維持すべき流量が定められており、これを維持流量と呼ぶ。維持用水、または河川維持用水と呼ぶこともある。

【仮想水問題】(かそうすいもんだい)
我が国が輸入している農畜産物や工業製品を生産するために、海外で多量の水資源が消費されており、間接的に多量の水資源を輸入していることになるという考え方を仮想水問題と称している。

【川倉】(かわくら)
川倉は、洪水時の水防活動に使用される水防資材のひとつで、木で組んだ枠で出来ており、それを流れに投入し堤防にぶつかる水流の勢いを弱めるものである。

【環境用水】(かんきょうようすい)
水質の浄化、親水空間の創出、修景、生態系の保護等自然環境、社会環境、生活環境の維持改善を図ることを目的とする用水(国土交通省HPより)」のこと。

【木流し】(きながし)
洪水時に枝葉の繁茂した樹木におもり土のうをつけて、洗掘部をカバーするものである。この工法は、設定も容易で流速を緩和するので、激流による洗掘予防、拡大予防に用いられ、数個並置することにより大きな効果が期待される。

【共同洗い場】(きょうどうあらいば)
黒部市生地には、湧水を利用した共同洗い場がいくつもある。古くから日常の洗濯、炊事のほか、夏には水団子や西瓜を冷やし、秋には大根洗いもする。生地固有の風景としても親しまれている。今では、観光ルートとして位置付けられ多くの観光客にも楽しまれている。

【健全な水循環系】(けんぜんなみずじゅんかんけい)
流域を中心とした水循環系における一連の水の流れの過程で、水利用や治水など人間社会の営みに果たす水の機能と、自然環境の保全に果たす水の機能が、適切なバランスのもとに、ともに確保されている状態で、それぞれの流域での自然特性やそこでの水利用状況などの社会特性により規定されるもの。

【工業用水】(こうぎょうようすい)
富山県における水利用の区分参照

【克雪用水】(こくせつようすい)
富山県における水利用の区分参照

【こどもエコクラブ】
幼児から高校生が誰でも参加できる環境活動クラブで、子どもたちの自主的な環境学習を推進するため、平成7年6月に環境省の呼びかけで開始された。県内では平成26年1月現在、30クラブ、990名の会員が登録されている(全国では約1,970クラブ、98,835名)。

【小屋がけオトリ投網漁】(こやがけおとりなげあみりょう)
神通川の伝統漁法として「小屋がけオトリ投網漁」がある。川岸に仮設小屋を建てる。岸から2メートルほどの川の中にひもでつないだおとりの雄サケを泳がせる。おとりのシッポから10センチほどうしろに水面から少し離してつり糸を張りつめる。糸の片方を置石に、片方は小屋の中に引きこんで鈴につなぐ。そして、鈴が鳴れば、小屋を出て投網(とあみ)を川に打つものである。

【佐々提】(さっさてい)
常願寺川左岸、富山市馬瀬口を流れる常(じょう)西(さい)用水の川底から顔をのぞかせている古い石の堤防。戦国時代、大水が出ると馬瀬口あたりからあふれ、富山城下を水浸しにした。こうした水害を無くするために佐々成政が造らせた堤防である。

【雑用水利用】(ざつようすいりよう)
雑用水利用とは、生活用水の中で、水洗トイレ用水、冷却・冷房用水、散水などの用途に下水・産業廃水等の再生水や雨水など、水道水と比較して低水質 の水を使用することの総称。上水道、下水道との対比で「中水道」という用語が用いられる場合もある。

【上下流交流】(じょうかりゅうこうりゅう)
上流の山間地域は水源地として、治水、利水、環境面において下流地域の発展を支えてきた。近年は、流域という視点から、上下流の流域交流を行っている地域がある。例えば、下流の住民が上流の水源の植林を行ったり、上下流の住民が情報交換を行ったりする例がある。

【植生自然度】(しょくせいしぜんど)
植生への人為的な影響を表す指標であり、高山植物群落や極相林のように人間の手の加わっていないものを10又は9とし、緑のほとんどない住宅地や造成地を1、その中間に二次林、植林地、農耕地等をランクし、10段階で表示する。
本県は、自然植生の10、9の面積割合では、北海道、沖縄県に次いで多いため、人の入り込まない手付かずの自然が広がっており、県土全体として自然度が高いといえる。

【新第三紀層】(しんだいさんきそう)
「新第三紀」は、地質年代の新生代第三紀を二分した場合の後半。約2300万年前から180万年まで。さらに、古い方から中新世・鮮新世に分ける。新第三紀層は、その地層。

【菅笠作り】(すげがさづくり)
1585年(天正13年)の大地震と付近を流れる小矢部川のたび重なる氾らんにより所々に沼ができ、そこに自然繁殖した菅を利用して菅笠を製造したのが始まり。福岡町の菅笠作りは、農作業用から踊り用まで各種作っており全国シェアの約90%を占めている。

【生活用水】(せいかつようすい)
富山県における水利用の区分参照

【世界水フォーラム】(せかいみずふぉーらむ)
21世紀の国際社会における水問題の解決に向けた議論を深め、具体的な提案を興し、その重要性を広く世界にアピールすることを目的として、3年に一度、3月22日の国連水の日を含む時期に開催される。第1回はモロッコ・マラケシュ、第2回はオランダ・ハーグ、第3回は日本の京都・滋賀・大阪の琵琶湖・淀川流域で開催され、2012年3月にフランス・マルセイユにて第6回世界水フォーラムが開催された。

【疎水百選】(そすいひゃくせん)
農業生産基盤であり国土保全や景観形成などの多面的機能を有する疏水(農業用水等)について、国民運動として次世代に引継ぐため、農林水産省が「疏水百選」を実施し、平成18年2月に全国で110箇所を選定した。
富山県内では、十二貫野(じゅうにかんの)用水(黒部市)、常西合口(じょうさいごうくち)用水(富山市)、鷹栖口(たかのすぐち)用水(砺波平野疏水群)(砺波市・小矢部市)、舟倉(ふなくら)用水(富山市)の4箇所が選定された。

【建物用水】(たてものようすい)
富山県における水利用の区分参照

【ダムの再開発】(だむのさいかいはつ)
一般に、既設のダムについて機能の保全・拡充のための事業を実施すること。例えば、既設堰堤の嵩上げや下流に新設して既設堰堤は水没又は除却、貯水池掘削などによる容量保全や増強、取水塔や取水堰の改築又は新設など。

【地域用水機能】(ちいきようすいきのう)
かんがい用水である農業用水が有する生活用水機能、防火用水機能、景観保全機能、消流雪用水機能等を地域用水機能と称している。

【地下水かん養】(ちかすいかんよう)
降水や河川水などが地下に浸透し、帯水層に水が供給されること。人工的な地下水涵養の方法として、休耕田や涵養池等に水を張り、底面から涵養させる方法が多く用いられている。

【チューリップ球根栽培】(ちゅーりっぷきゅうこんさいばい)
砺波平野の扇状地の土壌は砂質土で水はけがよくチューリップ球根栽培に適している。稲作の裏作として砺波地方で古くから栽培されている。今では、球根のほかに切花やチューリップを活かした商品開発が盛んに行われており、花びら染め、香水、石鹸、入浴剤などが好評を博している。

【調整地】(ちょうせいち)
一日ないし1週間程度の比較的短期間の負荷変動に応じて、河川の自然流量を調整できる容量を備えた池。

【テレメータ】
テレメータシステムは遠隔地より実時間(リアルタイム)で水文観測値を取得し、記録するシステムである。テレメータシステムは基本的には観測を行う観測局とこれを制御しデータを収集する監視局から構成される。
 観測局装置は観測装置、雨量・水位等の計測装置、自記記録装置及び電源部からなる。監視局装置は、監視装置、操作卓、プリンター、表示装置等から構成される。

【天然の円形劇場】(てんねんのえんけいげきじょう)
富山県は、蝶々が羽根を開いたような形で、山と海に囲まれたまとまりのよい県土である。3,000m級の山々が連なる立山連峰と、ここに源を発する黒部川、早月川、常願寺川などの急流河川、その下流には、緑に包まれた扇状地平野、日本海側最大の外洋性湾で海底谷が発達した水深1,000mを超える富山湾に至るまで、高低差4,000mのダイナミックで変化に富んだ地形を有している。かつて19世紀に“日本近代登山の父”と呼ばれたウオーター・ウエストン(英国人)が「三方が、峰々でできた一つの壮麗な“天然円戯場(天然の円形劇場)”」と感嘆した地形がここにある。

【透過型砂防堰堤】(とうかがたさぼうえんてい)
砂防堰堤には、開口部をもち、平常時の流出土砂は流下させて、堰堤の容量を確保している透過型のものがある。透過型砂防堰堤のうち、鋼材やコンクリートでくし型の透水構造にしたものをスリット型という。

【富山県における水利用の区分】(とやまけんにおけるみずりようのくぶん)
生活用水
家庭内、事業所、公共施設などで使用される用水

工業用水
工場の生産活動のために使用される用水

農業用水
稲作等の栽培に利用される水田かんがい用水、野菜・果樹等の栽培に使用される畑地かんがい用水及び牛・豚・鶏などの飼育に使用される畜産用水

克雪用水
消雪パイプの稼動により使用される消雪用水及び流雪溝に使用される流雪用水(ただし、農業用水を利用している流雪溝は含まない)
→国土交通省区分では「消・流雪用水」とされる

建物用水
大規模店舗やオフィスビルなど自ら揚水し、使用する地下水
→国土交通省区分では「生活用水」に含まれる

【富山深層水】(とやまのしんそうすい)
深層水とは、一般的に、大陸棚より沖合で太陽光が届かない水深200m以深にある海水のことをいい、「低温安定性」、「富栄養性」、「清浄性」という3つの大きな特徴をもっている。
富山県では、水深300m以深にあり、日本海の海水の85%程度を占める「日本海固有水」を取水し、「富山の深層水」として利活用を進めている。
富山の深層水は、太平洋側の深層水に比べて10℃程低い2℃前後であることから、低温性を活かし、マダラなど冷水性魚介類の栽培技術の研究に利用されている。また、人間が必要とするカルシウムやマグネシウムなどミネラル分をバランスよく含んでいることなどから、飲料、食品や医薬、健康増進などの幅広い分野で商品化、利活用研究が進められている。

【とやまの名水】(とやまのめいすい)
富山の水が持つきれいさ、豊かさあるいは優れた水環境を広く県内外に紹介することを目的に、昭和61年2月「富山の名水」(55件)を選定したが、その後新たな「名水」候補も整理されたことから、陸水の水環境10件と富山湾の深層水を追加選定し、全部で66件となっている。

「とやまの名水」選定基準は、次のとおりである。
(1) きれいな水で、古くから生活形態や水利用等において、水質保全のための社会的配慮が払われているもの
(2)湧水等で、ある程度の水量を有する良質なものであり、地方公共団体等において、その保全に力をいれているもの
(3) いわゆる名水として、故事来歴を有するもの
(4) その他、特に自然性が豊かであり、希少性や特異性を有するなど、優良な水環境として後世に残したいもの

【流し網漁】(ながしあみりょう)
神通川の伝統漁法として「流し網漁」がある。全国的にも珍しい漁法で江戸時代に始まったといわれている。2艘の舟の間に網をはり、上流から下流へ川の流れにあわせて舟を流しながら漁をする。網の幅は約15m、漁師は4人1組で、舟をあやつる人と網をあつかう人に分かれサケやマスを捕る。

【農業用水】(のうぎょうようすい)
富山県における水利用の区分参照

【バーチャルミュージアム】
仮想の博物館のこと。バーチャルは、仮想の、実質上の、インターネットに代表される架空の空間、または、そこに存在するもの、やりとりなど。

【番水】(ばんすい)
かんばつ地域を適切に区分し、それぞれに限られた時間ずつ、順番にかんがいすること。一般に干ばつ時に行われるが、水不足地区では常時行われることもある。

【PRTR】
化学物質排出把握管理促進法(平成11年7月制定)として制度化され、「有害性のある多種多様な化学物質が、どのような発生源から、どれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたというデータを把握し、集計し、公表する仕組みである。

【ヒートアイランド】
ビルや道路の舗装による地表面状態の変化、冷房に伴う排熱、工場などの排煙や交通量の増加がもたらす大気汚染などによりひきおこされる都市域に特徴的な気候のことを、都市気候という。都市中心部が郊外に比べて数℃も気温が上昇するヒートアイランド現象が顕著で、その軽減のための対策が各方面で取られている。

【ビオト−プ】
「ビオトープ(Biotop)」とは、「生物」を意味するBiosと「場所」を意味するToposを合成した、ギリシャ語を語源とするドイツ語で、直訳すると「生物生息空間」ということになる。日本でもたとえば岩波書店の「生物学辞典」では「特定の生物群集が生存できるような、特定の環境条件を備えた均質なある限られた地域」と定義されている。

【挽物】(ひきもの)
「庄川挽物」は、庄川町が木材の集積地であったことから生まれた産業。挽物とは、木材をろくろで回転させながら椀や盆、皿などに加工するもので漆塗りの器の木地となることから、これらを作る職人のことを木地師と呼ぶ。庄川挽物の始まりは、1866年(慶応2年)頃で、昭和になると生産量も増えて全国に出荷されるようになった。現在では、木地はもちろん木のぬくもりを生かした木製品の産地としても知られている。

【フィールドミージアム】
屋外の博物館のこと。

【保安林率】(ほあんりんりつ)
天然林や人工林等の森林面積に対しての保安林の面積の割合のこと。
 なお、保安林は、森林法に基づき、水源のかん養、土砂の流出の防備、魚つき、公衆の保健などの目的を達成するため農林水産大臣又は都道府県知事が指定した森林で、伐採・土地の形質変更などが制限される。

【巻江】(まきえ)
「巻江(まきえ)」とは、高台の水田からの浸透水や湧水、かんがい用水等のいわゆる「オタレ」を集めるために掘った小用水であり、この水を次の段丘面の水田かんがい水や生活用水として利用してきた。

【松川除け】(まつかわよけ)
1653年(承応2年)、太田(現在の砺波市太田)の南から西の千保川へ流れていた水が、柳瀬(現在の砺波市柳瀬)の西で切れ込んで、石代(現在の高岡市石代)で増仁川へ入り、高岡の瑞龍寺にも迫る大洪水を起こした。この寺は加賀班2代藩主、前田利長の菩提寺として当時建設中だったことから、藩は柳瀬の西で大規模な水防工事を行った。この工事を柳瀬(やなせ)普請(ふしん)と言う。
その後、柳瀬普請だけでは砺波平野を洪水から守れないので、庄川扇状地の扇頂部の弁財天社前で庄川の流れを一本にする工事を始めた。堤防の長さ2kmにもわたり、45年の歳月と延べ100万人を超える労力を費やし1714年(正徳4年)ついに完成した。堤防をしっかり固めるために松の木が植えられたことから「松川除け」と呼ばれるようになった。

【ミズガキ】
水辺で遊ぶ子供のこと。

【水資源賦存量】(みずしげんふぞんりょう)
水資源として、理論上、人間が最大限利用可能な量であり、降水量から蒸発散によって失われる量を引いたものに当該地域の面積を乗じた値。

【水循環系】(みずじゅんかんけい)
蒸発・降水・浸透・流出を繰り返す自然の水文循環と、人間が人工的に整備した水道や下水道などを経由して流れる水をあわせて、一連の水の流れを形成するシステムを意味する。このシステムの中には工場や家庭、農地などでの水利用を含む。

【水の少年団】(みずのしょうねんだん)
河川の水質やサケの遡上調査、川の清掃奉仕や発電所見学などの活動をとおして子供たちに資源としての「水」を認識してもらうこと、そしてなによりも清流・川を守るために最も重要な「水」を大切にする心が育まれることを期待して創られた組織で、「くろべ水の少年団」等がある。

【水文化】(みずぶんか)
「地域の人々が水を上手に活用し、また水を制する中で生み出されてきた有形、無形の文化の伝統」である。具体的には、祭事等の行事・イベント、水車や堰の伝統施設や工法、伝統工芸等、水を中心として形成された特徴的な生活スタイル・生活様式など。

○水文化の特徴
1.地域特有の水とのかかわりを背景に、地域社会内部から生み出されたもの。
2.長い年月をかけて醸成されたもの。
3.地域の人々が共有する生活様式、生産様式、価値観等が伴うもの、または象徴するもの。
4.地域で人から人へと継承されるもの。
○水文化の種類
1.治水、利水の水文化…
 ・治水、利水技術:急流河川工法、合口用水、電源開発等
 ・水防工法:木流し、川倉、竹蛇かご等
 ・水配分方法:番水、巻江(十二貫野用水)等
2.伝統的産業の水文化…
 ・伝統的地場産業:チューリップ球根栽培、挽物、菅笠作り等
 ・伝統的川魚漁:流し網漁、小屋がけオトリ投網漁等
3.暮らしのなかの水文化…
 ・日常生活の中での水文化:祭り、打ち水等
 ・子供達の水文化:ミズガキ、水の少年団等
 ・水との付き合い方や生活様式:雨水(天水)利用、雨水浸透等
 ・地域特有の水環境:フイールドミュージアムとしての水博物館、散居村等

【用途間転用】(ようとかんてんよう)
水資源の有効利用を図るため、水道用水、工業用水、農業用水等の各用途の水利用を、他の用途へ変更すること。

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