食育推進会議

第8回富山県食育推進会議(要旨)

日 時:平成22年6月1日(火)1000〜12:00

場 所:富山県民会館8階  キャッスル

出席 者:石井会長、石上委員、石川委員、伊藤委員、大菅委員、岡崎委員、小島委員、佐脇委員、寺井委員、

             中川委員、西田委員、松浦委員、宮岸委員、吉田委員、米澤委員

(代理出席)(県私立幼稚園協会)土岐副会長、(県漁業協同組合連合会)谷漁政部長、(県食品衛生協会)            愛場事務局長、(県商工 会議所女性会連合会)瀬尾副会長、(南砺市)滝農政課長、(県教育委員会)
       伊藤教育参事、 (県調理師会)清水副会長、(県食品スーパーマーケット協議会)ボランタス協同組合         山岸理事長
          
                                                                計23名

 

1.開会

2.知事あいさつ

3. 食育活動事例報告

   砺波市学校給食センター 栄養教諭  亀ヶ谷 昭子 氏

   食育リーダー      管理栄養士 坂井  亜紀 氏

4. 協議事項

1)平成21年度の取組状況

1)平成22年度の取組方針

2)富山県食育推進 計画の見直しについて

【主な意見】

・  幼稚園でも食育ということに力を入れているが、食に関することはたくさんの分野があるので、例えば漁業の方や野菜の専門家などいろいろな専門分野の方が 幼稚園に出向いてもらい、先生等に指導していただくとことも大事ではないかと思う。
 高校生は卒業すると大学へ行って一人で 生活を始たり、女性は特に子どもを持つ時期が近くなってくるので、高校で栄養面など食育に対してのしっかりした指導を行うことも大事ではないかと思う。

・  高校・短大をターゲットにした若者世代への講習会も実施している。また、単身で大学へ行って食生活ができるようにというパンフレットも一昨年作成した。

・  箸の持ち方の件で、小学校2年生で43% のお子さんしか正しく持てないという数字に非常にショックを受けた。基本的に保育園の時代に正しい持ち方ができるようにという指導をしているつもりだが、 実態はそんなものかなと非常に深刻に受け止めている。正しく持てる覚え始めの時期に正しい指導があることが大事なのだなということを常日ごろから考えてい る。
 保育所は基本的に、その園で給食を作ることを原則にしているが、できれば栄養士がいて、その園で子どもたちが食べている様子を見ながら献立を 作ってい くのが理想だと思う。富山県内の保育所はほとんどのところが統一献立のメニューとなっているが、全国的に見ると大体自園の栄養士が献立を立てて、その地域 の農産物や子どもたちの様子を見ながら献立を作っている。これが子どもが離乳食から始まり、初めて食生活を始めるにあたっての原則ではないかと思う。地 域のいろいろな食材や、子どもたちの様子を見ながら、栄養士がいい仕事ができるような環境を保育園につくっていきたいと思っている。

・   朝食は取っていても、食べている中身がどうなのかなということを少し疑問に感じている。
  料理学校協会からも何かお手伝いしていけばいいのではないかとい う声もあり、今後参画できればと思っている。

・  富山の特産品、暮らし、富山の食生活、エコ、親子の食育活動などを全部盛り込み、富山県内の保育所、保育園、小学校、中学校に言葉を募集し て「とやま食育カルタ」を作成した。食育コミュニケーションツールとして使っていただきたい。

・ 歯科の健康面に関しては、「よくかむ」という問題が出てきている。かむことはメタ ボの解消などいろいろあるが、かつての塩分取りすぎや肥満が多いという ことと同じように、「かむ」ということも考えてもらいたい。口の中を見ると、そこの家庭の教育が一目で分かる。まずは親の理解が一番大事かなと思う。

・  「三世代ふれあいクッキングセミナー」を平成12年度から実施し、富山型食生活への取り組みは4年目に入る。継続するのは大変よいが、継続が長くなると参加者が固定化される。地区を変えたり、新しい人 に声を掛けたりと工夫しながら努力しているが、食育推進計画の中身を少し見直していただいて、また協力したいと思っている。

・  栄養士の養成の仕方を、もっと強力に進めていかなければならないなということを実感している。今は底辺の子どもたちの食を習慣づけるということで、皆さ ん非常に活躍されているが、それを見守る、育てるということで、若者、これから社会に巣立つ子たちの教育をもっとしなければいけない。
 学生たちの昼食を見 ると、弁当持参が非常に多くなってきて喜んでいるが、問題は量が少ない。「もっと大きいお弁当箱に持ってきて適正な量を食べて、食べた分だけよく体を動か してください」ということを何回も言っているが、「いや、これで十分なんだ」という。持参することは非常に結構だし、中身もカラフルだが、量的な問題で少 し疑問に思っている。
 また、弁当箱に付いているフォークが何とかならないかと思っている。フォークをそのまま付けていると、小学校等で教えた箸の持ち 方が元に戻ってしまうような感じがある。学生が、「うちのお母さんも(箸をうまく)持てないんですよ」ということをよく言うので、親の世代などターゲット を広げなければいけないのではないか。
 ある先生の話で、「若者の食事を見れば、その国の未来が見える」という言葉があるが、若者の食事をもっと見つめる何 かいい手立てはないかと感じている。

・  食育という言葉自身が相当広く皆さん方に分かってきたかなと思っている。
 食育と健康という項目について検討してみることも大事ではないかと思う。食育が そのまま健康につながるということになると、成果としても非常に大きいのではないか。健康であると医療費や治療費の予算も相当削減されるということになる し、何よりも本人自身の快適な生活や人生につながっていく。食育と健康ということについて一つの項目を設定し、健康ということとつなぎ合わせての取り組み も重要ではないかと思う。

・  各団体いろいろ取り組みをしているが、果たして県民の皆さんはどこまで知っているのかと思う。いろいろな情報伝達、情報発信のチャンネルがあると思うの で、いろいろな取がもっと有効に行われるよう県全体として考える必要があるのではないか。いろいろな方にいろいろな情報の伝達、いろいろな発想をいただく という手段があってもいいのではないか。

・  パブリシティという面でいくと、意識の高い方はいろいろなもので情報を目にされる方はたくさんいらっしゃるが、一般の方というのはなかなかこういったこ とに目に触れることはないだろうと思う。スーパーマーケットはいろいろなお客さんが来られるので、パブリシティの場として利用していただけることもあるか と思うので、協力させていただければと思う。

・  消費者の立場として、大きな地産の直売所で半分くらいの人しかマイバックを持っていかない。富山県民は買い物に行くときはマイバック持参というのが頭に あるので、買い物に来る人はマイバックを持ってきてくださいという張り紙を一つしていただくと、みんなすぐ納得して持っていくと思うのでお願いしたい。

・  栄養教諭の数は増えてきているが、小中学生とその背景をとらえるということは指導効果が一番上がるように思うので、これからも栄養教諭の増員についてお 願いしたい。

・  22年度の新規・重点施策についてPR不 足ではないか。幼稚園の中に食育コーナーを持っているが、なかなか書けない。どうやって保護者に発信していかなければならないかという部分で、施策の方で フォローしていただければと思う。
 高校生も結構欠食が多いと思うが、この割合はどうなっているか。
 農業体験学習を実施している小学校の割合があるが、幼稚 園・保育所の割合もどれだけあるのかということも調査していただければと思う。
 箸の持ち方を言われたが、箸の持ち方は保育所等でも一生懸命やっていてしっ かりと教えるようにしているのだが、なかなか身に付いていない部分があるということは、教え方ということがあるかなと思うので、その辺のフォローを県の施 策の方で生かしていただきたい。

・  テレビ番組で、若者に何でもマヨネーズやタバスコをかけるトッピングがはやっており、味を自分の好みに近づけるという傾向があると放送していた。 自分の好みの味に近づけるということは、だんだん刺激的になる、濃くなる、油っぽくなるということでちょっと危ないのではないかと思った。大きくなると違 う側面からの食に対する指導が必要になってくるのかなと思った。小学校というのは一生涯の食の考えの根本の部分を培う大切な時期であり、しっかりと指導し ていかなければと思っている。
 食にかかるものは、かむこと、それから箸の持ち方等多面的である。保育所・幼稚園で教えているがそれで定着するわけではないの で、小学校でもしっかりやらなければならない。多面的に指導していかなければいけないと思っている。
 ふるさとの食文化実践モデル校事業を今年から実施 されるが、地域の食材に目を向ける、その食材から何か食べるものができる、そういう楽しさや喜びなど、食から感動を与えることができたらと考えている。

・  中学生は成長期でもあり、給食を大変楽しみにしている。ただ、非常に短い時間に準備し、食べ、後片付けするため、その時間に何かを伝える、あるいは指導 するということは非常に難しい。食べることを通して子どもたちはたくさんのことを学んでいく。季節のもの、それから家では使わない食材、あるいは献立、会 話を楽しみながら、「ああ、こういう食べ方もあるんだ」ということを日々学んでいっていると思う。
 家庭科が男女共学になってからもう20年たち、男女問わず、食については平等に興味・ 関心が非常に高くある。
 給食の食材については、地産地消が 叫ばれる中、安全などいろいろなことを考えて、材料も高くなってきているのではないかと思う。給食費の値上げも難しいと思うが、中には「高くてもいいか ら、おいしい給食を」と言われる保護者もある。いろいろな家庭がある中で給食の意義は大きいと思う。

・  地域の取り組みとして、多くの営農組合等で地域の子どもたちと一緒に農業体験をするという活動を幅広く行っている。昭和の時代であれば各家庭が兼業農家 で、当然ながら農業体験等をしていたと思うが、産業構造の移り変わりもあり、なかなか各家庭ではできなくなった。営農組合等でそれを実施され、地域のまと まりや子どもと大人の世代の交流が行われているというところが、都会にはない、農村地域でしかできないことではないかと思っている。そういった活動が地域 の祭りなどの伝統行事や、地域の愛着心というところに表れてくるのではないかと思う。
 小学校のときに、食事の栄養とは何かと、体を作るものは何かというこ と、朝食は当然しっかりと食べないと頭が回らないというようなことを勉強させていただいた。そういったところを食育リーダーや栄養士の活動で積極的に進め ていただければと思う。
 元気とふれあいの学校給食づくり事業や、学校での農業体験等、引き続き取り組んでいきたい。

・  分かっているけれどもなかなかできないというのが現状ではないかと思う。知識はあり理解もしているが、実行する動機付けというか、継続がなかなかできな い。何かすぐに結果が分かるとよいが、食というのは目に見えないもので結果がなかなか分かりにくい。病気になって初めて分かるみたいな傾向があるものなの で、継続のさせ方、行動変容をどのようにもっていけばいいか。実践力を身に付けることが大事だが、その実践力が数字で表れればすぐに行うのではないか。体 重の変化なら、毎日測って、「ちょっと良くなった」といったら頑張るかもしれないが、食全体について何か目に見えるものを実感させるように考えていかなけ ればいけないのではないかと思う。
 資料を見させていただいて、例えば欠食については、今までは、まず「食べること」で、今年は「内容を考える」とあるが、 やはりまず食べて動機を付けて、それから中身を知る。それから来年はといったら、食べ方を知るということになっていくのかなというように考えたりしてい る。

・  目に見える形として、高校で、朝何を食べてきたか、携帯で写真を撮ってもらった。食べていなかったり、作っていなかったら写真も写せないわけだから、食 べざるを得ない。1週間どんなものを食べてきたかということで、皆がそれぞれメニューが変わってく るのだが、その中でもうちょっとこういうものを食べた方がいいねと中身を深めていくことができるのではないかと思う。そういうことも一つの方法かと。

(4)その他

 4.閉会


<資料>
  食育推進計画基本目標の推進状況
  食育に関する施策の進捗状況の概要
  食育に関する施策の進捗状況(平成21年度実績及び課題等)
  平成22年度食育の推進に関する新規・重点施策
  食育関連施策の概要(平成22年度予算)