食育説明

食育とは

「食」は命の源であり、長年の歴史をかけて築き上げてきた農林水産業からの豊かな恵みと、創意工夫に 富んだ地域の食文化が、地域の活力を支えています。

近年、「食」をめぐっては、「食」を大切にする心の欠如、栄養バランスの偏った食事や不規則な食事の増加、肥満や生活習慣病の増加、食品の安全性へ の不安、伝統ある食文化の喪失などの問題が指摘されています。

富山県においても、20~30歳代を中心に朝食の欠食率が高いほか、青年期から壮年期にかけて脂質エネルギー比率がやや高い一方、各世代を通じて野 菜摂取量が少ないなど、食生活をめぐる様々な課題がみられます。

また、県内には身近なところに水田、畑などがあり、農林水産業が営まれているものの、県内の消費者の多くが、農林水産物がどこでどのように生産され たかを意識せずに食生活を送っているなど、地元の生産者と消費者との間には大きな距離が生じています。

このような中、「食」に関する正しい知識を身につけ、自ら「食」を適切に選択することにより、健全な食生活が実践できるようにする 「食育 」の重要性が高まっており、平成17年6月にはこれを国民的な運動として推進する「食育基本法」が制定されました。

本来、食に関する知識や興味は、特別教育しなくても、家庭の中で自然に身に付くものと考えられていました。しかし、核家族化や共働き世帯が増加し、 塾通いなどで子ども達も家庭内での時間をあまりもてない現状では、子どもだけでなく大人や高齢者に至っても孤食の傾向が強くなっており、食に関する知識を 得る場が極めて少なくなってきています。

食育とは、食に対する興味や関心を育み、これをきっかけに、私たちを取り巻く様々な事象に目を向けるための教育です。様々な食べ物が手軽に、いつで も取れるようになった現代社会だからこそ、子どもから大人まで、国民全てに食育が必要だといえます。

富山県が推進する食育のポイント

  • 食生活の変化に伴って、栄養バランスが崩れつつあることから、子どもの頃から偏食をなくすとともに、栄養・食生活に関する知識・技術を身につ け、様々な食品をバランスよく摂る食習慣を定着させることが必要です。
  • 食を取り巻く環境の変化によって、欠食や孤食などが進展していることから、生活習慣の改善とともに、家族や友人などと楽しく食事をとる機会を 増やしていくことが必要です。
  • 食生活の乱れは、肥満などの健康問題を引き起こす危険性が高くなることから、適正な食生活と運動などにより、生活習慣病を予防し、健康寿命を 延ばすことが必要です。
  • 食品の安全性等への関心が高まっている中、食品選択や食事の準備に困らない正しい知識・技術が求められていることから、食に対する知識の普 及・啓発が必要です。
  • 郷土料理や伝統的な食文化に対する意識が衰退していることから、地場産の豊かな食材を活用した伝統的な食文化を積極的に学び、継承することが 必要です。
  • 県民が、新鮮な農林水産物や安心できる食料を入手できるようにするため、「地産地消」を進めるとともに、「生産者と消費者の顔が見える関係」 を築いていくことが必要です。併せて、食品表示の適正化など、安全を重視した生産や流通管理の徹底を図ることが必要です。

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