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|有限会社田中興産|成和興産株式会社泉建設株式会社
廃プラスチックを再利用した透水性舗装材「ウェットデューG」
手厳しい洗礼を受けた後、付加価値のある製品づくりで成功へ
きっかけは、カウンターパンチ!?
 「そんなもん、なんぼでもある。誰も驚かん」。
 開発の歴史は、平成13年12月、富山県中小企業支援センターの紹介による商品化・事業化支援交流会で浴びせられた強烈なカウンターパンチから始まっ た。
 手厳しい洗礼を受けたのは、富山県工業技術センターとの共同開発で創りあげた「人工砕石」。廃棄プラスチックと、火力発電所がやっかいものにしているフ ライアッシュ(石炭灰)を混合させた人工砕石である―。
 田中興産の設立は、昭和60年。当初、土木と舗装工事を主としていたが、冬場は仕事が薄くなるため、昭和62年からプラスチックの収集運搬を始めた。実 は、この時点で既に発想は芽生えていた。山本社長の胸には、約20年も前から「毎日大量に排出されるプラスチックを何とか土木資材に使えないものか」とい う思いがあったそうだ。その発想は、富山県工業技術センターとの出会いで一気に加速度を増し、開発期間約2ヶ月という驚異の早さで日の目を見ることにな る。
 しかし、評価は冒頭の通り。確かにリサイクルとしては優れた発想だったが、今のままの人工砕石では、砂利のキロ単価と何ら変わりはないともいえる。そこ で、プラス思考を自認する山本社長は「それなら視点を変えてみよう。付加価値をつけてもっと良いものにしよう」と一念奮起。土木と舗装工事を手がけてきた 経験をフルに活かした視点で、透水性機能に着目し、人工砕石をさらに進化させた製品づくりに取り組んだ。
“付加価値”のある商品で積極的なアピール活動
 手厳しい洗礼を受けてから約1年後の平成14年5月、透水性舗装材を開発。これもまた、驚異のスピードで ある。原料は、プラスチック容器などの熱可塑性樹脂、バスタブや船などの熱硬化性樹脂、そしてフライアッシュ。透水性舗装材は、この3つを混合し、高温で 溶かし固め、機械で細かく粉砕した後、さらに加工処理して作られる。工業技術センターとの研究開発で一番苦労した点は、人工砕石として性能が出しやすい材 料、作りやすい材料を廃棄物の中からどう選択するかという点、配合の割合、そして、有害物を含まない製品づくりということだった。使い方も、極めて簡単で あり、コンクリートと違って透水性に優れ、水はけも良いことから、玄関前のアプローチや公園の歩道など、用途も大きく広がった。平成14年10月には (財)日本環境協会のエコマーク商品に認定されたことも追い風となり、「とやま環境フェア」「新商品・新技術フェア」などでも大いに注目を集めることとな る。
 ある意味、とんとん拍子で事が運んでいるかのように見えるのだが、「確かに製品づくりはスムーズだったし、反応も良かった。だけど、需要はまた別」と山 本社長は振り返る。そこで同社では、富山県や富山県新世紀産業機構、富山県中央企業団体中央会などの支援を得てビジネスフェアなどにも積極的に出展。東京 や名古屋のビジネスフェアなどでも新製品のアピールに努めた。そのかいあって、田中興産の開発した透水性舗装商品は徐々に浸透。平成14年の11月から 12月には、公共工事として富山市内の小学校2校の遊歩道施工を受注、一昨年には、北海道の建設会社からのオファーもあり、山本社長を喜ばせた。
発想が先か、需要が先か?それが最重要ポイントになる!
 現在、田中興産には、リサイクル製品の開発に関心を持つ業者が、各地から連日のように視察や相談に訪れて いる。その際、山本社長が必ず口にするのは「出口がしっかりしていないとダメ」という言葉。出口とは需要を意味しており、産業廃棄物から何かを創ったとし ても、使い道や買ってくれる場がないと、結局は再びゴミになるだけである。まるでブームのように取りあげられているリサイクルだが、産業廃棄物によるマテ リアルリサイクルは決して容易いものではないと力説する。「廃棄物から主役を創ろうとするから難しくなる。創るんなら、脇役。脇役ならいろんな使い方がで きる」と山本社長は言う。
 そして、どんな用途が求められているか、どう利用できるかという「出口」を見つけること。そこには、土木と舗装工事を本業として培われてきた経験が着実 に生かされていた。「出口」。この言葉は、発想を育む時の重要なキーワードになることは間違いない。
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透水性舗装・透水性ブロック
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