狂犬病予防注射接種率について

“狂犬病予防法”に基づき、犬の飼い主には以下のことが義務づけられています。
 ●市町村で犬の登録を実施すること(一生に一度)
 ●犬に狂犬病の予防注射を接種すること(毎年一回)
 ●犬に鑑札と注射済票を付けること

“4月から6月の狂犬病予防注射の実施期間”に、必ず、狂犬病予防注射を受けてください。

今回のお知らせノートは、「狂犬病予防注射の接種率について」です!
狂犬病についていっしょに勉強してみましょう♪

富山県の状況

富山県内の犬の登録頭数は、平成23年度以降減少傾向にあります。
また、狂犬病予防注射の接種率も年々低下しています。

狂犬病予防注射の接種率は、平成7年ごろまで99%で推移していましたが、それ以降少しずつ低下し、平成12年度は84%、平成15年度81%、平成26年度には75%にまで低下しています。

富山県の犬の登録頭数と接種率
未登録の飼い犬がいます

犬の飼い主には、飼い犬に対し「登録」と「狂犬病予防注射の接種」が義務付けられています。
 しかし、“狂犬病に対する関心の低下”や“感染に対する危機感の低下”などによって、登録や予防注射を実施していない飼い犬がいます。

厚生労働省の統計資料「都道府県別の犬の登録頭数と予防注射頭数等」によると、平成26年度に国内で登録されている犬の頭数は約662万頭です。

しかし、一般社団法人ペットフード協会が行った調査報告によると、平成26年度の国内の犬の飼育頭数は推計1034万頭を超え、厚生労働省の登録頭数を372万頭も上回っています。

推計とはいえ、登録をしていない飼い犬が相当数いることは間違いないようです。

狂犬病を蔓延させないためには

WHO(世界保健機関)の勧告では、「社会の犬の70%以上に予防接種がなされていないと、狂犬病ウイルスが入り込んだときに流行を抑えることができない」とされています。

日本国内の接種率は、環境省が発表している平成26年度の接種率は71.6%となっています。
 しかし、未登録犬の数を含めると、狂犬病予防注射の接種率は約45%にまで低下する計算になりますから、決して安心できる数字ではありません。

富山県内においても未登録の犬がいることを考えると、接種率は同じような状況ではないかと考えられます。

狂犬病の感染リスク

日本は、世界で数少ない狂犬病清浄国です。

日本と同様に狂犬病清浄国であった台湾は、2013年に野生のイタチアナグマへの感染が確認され、狂犬病発生国となりました。

狂犬病は、世界で毎年55,000人以上が亡くなっている、たいへん恐ろしい感染症です。

貨物船イラスト

貿易が発達した今日、狂犬病が発生国から日本国内に持ち込まれる危険性はゼロではありません。
 富山県においても、ロシアからの貨物船などが寄港します。
 犬を乗せてくる船は、少なくなったようですが、大型のコンテナの中にねこが紛れ込んでいるケースが、近年多いようです*。
*狂犬病は犬だけでなく、ねこを含む哺乳動物が既に感染している哺乳動物に咬まれることで感染します。

海外から狂犬病が持ち込まれる可能性に備えるためにも、飼い犬への狂犬病の接種をお願いします。

各市町村からハガキや広報などで、狂犬病の集合注射案内をお知らせしています。必ず実施期間内に接種しましょう!
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