ダニに注意しましょう

ダニには、多くの種類がいます。

その中のマダニ類やツツガムシ類は、野外のやぶや草むらなどに生息し、人を含む動物の体表に付着し吸血します。
 これらは、食品等に発生するコナダニ、衣類や寝具に発生するヒョウヒダニなど、家の中に生息するダニとは種類が異なります。

マダニ類は日本紅斑熱やライム病などの病原体を、ツツガムシはつつが虫病の病原体を持っていることがあります。

これらの疾病にかからないためには、野外での対策が重要です。

●マダニ類の生息場所

 マダニ類は、主に山林などに生息しています。
 また、家庭で飼育している犬への寄生も多く認められることから、都市部にも生息しているものと思われます。
(参考)富山県内の飼育されている犬から採取したマダニ類(幼虫を除く)の種構成
2010~2012年、富山県衛生研究所調べ)
マダニ類の種類図

●ダニに刺されないために

次の点に注意して、ダニに刺されない様にしましょう。
・野山に立ち入る際は、肌の露出を少なくし、長袖、長ズボン、手袋などをする。
(ズボンのすそは靴下のなかに入れる。)
・ダニの付着が確認できる淡色系の服装をする。
・ダニ忌避剤を使用する。
・地面に直接寝ころんだり、腰を下ろしたりしない。
 むやみにやぶなどに分け入らない。
・飼育している犬やねこにダニ忌避剤を用いる。

(参考)月別マダニの被害(人体刺症)発生件数(富山県衛生研究所調べ)

マダニ人体刺症の発生時期図

●ダニに刺されたら

ダニに刺されても、痛みや痒みはあまりなく、気づかないことも多いようです。

野外活動後の入浴時などに、体にダニが咬着していないかどうかを確認してください。

ツツガムシ類は小さくて見つけにくいため、よく体を洗って付着した幼虫を落としましょう。

マダニ類に刺されてしまった場合は、できるだけ病院で処置してもらってください。

刺されてからしばらくして(数日~2週間程度)発熱・発疹などの症状が出た場合には、病院を受診し、ダニに刺されたことを告げましょう。

(参考)マダニに咬まれやすい体の部位(富山県衛生研究所調べ)

ダニの寄生部位図

●日本国内の主なダニ媒介性疾患

①つつが虫病
病原体:つつが虫病リケッチア(Orientia tsutsugamushi
媒介ダニ:アカツツガムシ属(アカツツガムシ、フトゲツツガムシおよびタテツツガムシ)
症状:発熱、刺し口、発疹、リンパ節の腫脹など
特徴など:全国的(北海道等一部地域を除く)にみられ、富山県内でも例年数名の患者報告があり、春季(4~6月)と秋季(10~12上旬)、とくに秋季に多く見られます。人から人にはうつりません。ダニに刺されても、痛みや痒みはあまりなく、気づかないことが多いようです。
②ライム病
病原体:ボレリア属細菌(Borrelia burgdorferi 等)
媒介ダニ:マダニ属(主としてシュルツェマダニ)
症状:初期には遊走性紅斑、筋肉痛、関節痛、頭痛、悪寒など風邪様の症状
特徴など:北海道や本州中部以北での発生が主で、富山県では2001年に初めて患者が確認された。
③日本紅斑熱
病原体:日本紅斑熱リケッチア(Rickettsia japonica
媒介ダニ:マダニ類(キチマダニ、フタトゲチマダニ、ヤマアラシチマダニなど)
症状:高熱、発疹など
特徴など:主として西日本で患者の発生がみられ、国内で年間100名程の患者が確認されています。
富山県内での患者報告はありません。
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