犬の生態と本能・習性

犬と人が共に生活するうえで、犬の生態・習性を知ることはとても大切なことです。
間違った飼い方やトラブルを回避するためにも、基本的なことを知っておきましょう。
野生での生態やその習性、人間社会で生活するなかで変化した生態や習性をいくつかご紹介します。

群れで行動する リーダーになろうとする リーダーに従う テリトリーを守る
マーキングをする 逃げるものを追う 穴を掘る 暑さに弱い

群れで行動する

犬の写真

犬はもともとオオカミと同じように、群れで生活する動物です。
群れで獲物を捕まえたり、外敵から身を守ったりしています。

しかし、家族の一員となった犬の場合、群れの仲間は家族みんなです。
群れ(家族)の中でひとりぼっちだと、犬は寂しくて不安になってしまいます。
犬は、いつも家族みんなと一緒にいるのが幸せなのです。
毎日散歩や触れ合いを十分に行い、いつも飼い犬が家族の愛情を感じられるような生活を送ってあげましょう。

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リーダーになろうとする

群れの仲間がいつも従属的な行動をとっていると、群れのリーダーになろうとする意識が生まれます。
万が一、リーダーに従わないときは、唸る・咬むなどしてその力を誇示して、群れを統制します。

飼い犬にいつも勝手気ままにさせていたり、甘やかしていると、どんどんわがままになってしまいます。

わがままが強化されてしまうと、飼い主のいうことを聞かなくなります。
こうなると…気に食わないときに、唸りだしたり、咬んだりすることがあります。

飼い犬に良かれと思ってアレコレやってあげることが、実は、わががまな犬にさせてしまうかもしれませんよ。

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リーダーに従う

群れのリーダーが、信頼でき愛情を注いでくれていると感じることができれば喜んで従います。
群れの中で平和に暮らそうとする本能です。

人間社会で犬が幸せに暮らすには、犬の習性や本能をよく理解し、適切な飼育を行うことが必要です。
また、十分な愛情を注ぎ、飼い犬から信頼されるような飼い主になりましょう。

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テリトリーを守る

唸る犬イラスト

犬はテリトリー(縄張り)意識が強い動物で、他の動物が自分のテリトリーに入ってきた場合、威嚇・攻撃をして侵入を防ごうとします。

飼い犬を玄関先につないでおくと、番犬として来客に吠え立てるのはこの習性からです。
(*怖がりな性格や経験などが関係している場合もあります。)

しかし、番犬として生活している犬にはいつもストレスがかかっていることを知っていましたか?
いつ何時、見知らぬ人や他の動物が自分のテリトリーに入ってくるか判らず、常に緊張や不安で一杯なんです。

飼い犬のストレスを軽減させるためにも、人通りが少なく物静かな場所に、ハウスをつくってあげるとよいでしょう。

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マーキングをする

マーキング犬イラスト

マーキングとは犬が自分のテリトリー(縄張り)を主張する行為です。
とくにオス犬は、自分の縄張りを誇示するために、より高い位置にオシッコをかけようとします。

飼い犬が散歩中マーキングをする理由は、本来のマーキングの意味とは少し違ってきているようです。

散歩コースには、自分以外にもたくさんの犬が通っています。
そんな状況で、「ここが自分のテリトリーだ!」なんてマーキングで主張しても、テリトリーを守れるわけありません。

それよりも、マーキングすることで、「ボクはここの近くに住んでいます♪よろしく♪」と他の犬にお知らせをする目的の方が強いようです。

しかし、あちこちの電柱や塀にマーキングさせるのは、飼い主としてマナー違反です。
マーキングはオシッコではないので、何ヵ所もさせる必要はありません。
させても良い場所を限定し、それ以外は立ち止まらずにドンドン歩いて通り過ぎてしまいましょう。

マーキングは、早期に去勢することである程度は予防が可能です。

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逃げるものを追う

犬には、逃げるものを追う(動くものを追いかけようとする)狩猟本能があります。
この本能をうまく利用しているのが牧羊犬や牧畜犬です。

散歩中などに、飼い主のいうことも聞かずに車や自転車を追いかけてしうことがあります。

しかし、追いかける相手が子供だったりすれば、大変な事故にもつながりかねません。
とっさの場合でも、飼い主はリードを常にしっかりと持つなどして、制御しましょう。

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穴を掘る

穴を掘って食べ物を隠すのは、いざというときに備えての犬の本能です。
出産のとき、涼をとるときも穴を掘ります。
また、単にストレス発散や暇つぶしのために、がむしゃらに穴を掘る場合もあります。

飼い犬が穴を掘るのは、決してイタズラでするのではなく、いろんな意味があるのです。
だから、「コラ!掘るな!」と叱るのは、少しかわいそうかもしれませんね。

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暑さに弱い

犬はもともと暑さに対する体温調節が苦手な動物です。

犬が暑さに弱い理由は、体毛に覆われているうえ、汗腺が少ないためです。
主としてパンティング(急速呼吸)によって体温を調整していますが、真夏は体温を下げるのにも苦労します。

さらに体高が低いので、路面の照り返しを強く受けてしまいます。

熱中症犬イラスト

飼い主は夏場に熱中症などにならないよう、飲み水などに十分注意し、暑さ対策をしてあげてください。

屋外で犬を飼う場合、特に夏場はコンクリートの表面温度が高温になります。
日陰や風通し、スノコを敷くなどの工夫で、飼い犬が適度な涼をとれるようにしましょう。

犬種によっては、暑さだけでなく「寒さ」にも弱い犬がいます。
犬種の特徴などを知り、快適に過ごせる気温を心がけましょう。