41 亜急性硬化性全脳炎(SSPE) 

 ◆病気について
 
亜急性硬化性全脳炎(SSPE,Subacute Sclerosing Panencephalitis)は、麻疹ウイルスの変異株による脳炎で、中枢神経系が侵される病気です。麻疹が回復して4〜11年も経ってから発症し、 亜急性に進行(比較的に緩徐に進行)します。脳が硬く小さくなるのが特徴です。 

 ◆主症状
 
はじめに精神状態の変化(注意力、集中力低下、行動異常、記憶力低下、知能低下、言語緩慢、傾眠)が起こり、次第にその症状が進行するとともに運動刺激症 状(けいれん発作、転倒発作)など、言語障害、運動麻痺症状や尿便失禁など加わってきます。これらの症状が次第に強くなり、やがて昏睡、植物状態になり死 亡します。 

 ◆原因
 
麻疹ウイルスの脳内持続感染が原因と考えられています。このウイルスはSSPEウイルスと呼ばれ、脳内で変異し、通常の麻疹ウイルスとはやや異なった性質 を持つようになります。どのように持続感染が起こり発病するのかは、よく分かってないのが現状です。 

 ◆治療法
 
根本的治療方法はまだなく、免疫賦活剤であるイシノプレックスの内服と、インターフェロンの髄腔、脳室内への投与が広く行われており、その併用が一時的に 症状の軽減、生存期間延長に有効とされています。