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新生児蘇生法(NCPR)普及事業について

新生児蘇生法(NCPR)普及事業について

富山県立中央病院 産婦人科医長 中島正雄

新生児蘇生法(NCPR)普及事業とは

 日本周産期・新生児医学会では2007年7月から「すべての分娩に新生児蘇生法を習得した医療スタッフが新生児の担当者として立ち会うことができる体制」の確立を目指し、新生児蘇生法(NCPR)普及事業がスタートしています。

 この事業における主たる活動は、出生時に胎外呼吸循環が順調に移行できない新生児に対して、いかにして心肺蘇生法を行うべきかを学ぶことを目的とした「新生児蘇生法(NCPR)講習会」の開催です。 また、この講習会は、国際蘇生連絡委員会(ILCOR)による『2010 Conse-nsus on Science with Treatment Recommendations (CoSTR)』を受けて、日本救急医療財団・日本版救急蘇生ガイドライン策定小委員会が作成した、日本版救急蘇生ガイドラインに基づくものです。標準的な新生児蘇生法の理論と技術に習熟することにより、児の救命と重篤な障害の回避が期待されます。

新生児蘇生法(NCPR)講習会の概要

講習会の様子 NCPR講習会には、二次、三次周産期医療機関の医師や新生児蘇生に携わる専門性の高い看護師、助産師を対象とした「専門(A)」コースと、一次医療機関の医師や一般の看護師、助産師、医学部学生、看護および助産学生、救命救急士を対象とした「一般(B)」コースがあります。講習時間はそれぞれ5時間と3時間を標準とし、試験による評価によって一定の基準に達したと判定された場合に、事務手続きを経て認定証が発行されます。2010新生児の蘇生法のアルゴリズムは、添付資料をご参照ください。


富山県の現状と取組み

実習の様子 富山県内には、この講習会を開催し指導可能な資格を持った「新生児蘇生法専門コースインストラクター」の小児科医および産婦人科医が30数名活動しています。しかし、これまではインストラクターが自施設の医療従事者を対象とした講習会を開催することが多く、施設によっては受講を希望してもなかなか受講できない状況でした。県においても平成23年度新生児蘇生法講習会を開催していますが参加できる人数にも限りがあります。
よって、この講習会を受けたスタッフに施設間の格差があり、まだ十分に普及している状態とはいえない状況が課題となっております。


 そこで、この状況を打開すべく、富山県産婦人科医会が窓口となり、分娩を取り扱っている産科施設にインストラクターを数名派遣して講習会を開催し、この知識および手技をより広く、積極的に普及させる事業を始めました。富山県内のすべての分娩取り扱い施設において、この講習会を開催することができれば、どの施設で出産したとしても新生児蘇生法の知識および手技を習熟した産科スタッフが生まれてくる赤ちゃんを迎えることが可能となります。


 自施設での開催を希望される場合には、富山県産婦人科医会(富山県医師会内 TEL:076-429-4466 E-mail:nichibo@toyama.med.or.jp)まで、御連絡をいただき、開催日時や派遣インストラクターの調整を行わせていただきます。遠慮なく問い合わせしていただければ、担当者が連絡させていただきます。

 ほとんどの赤ちゃんが出生後すぐに元気な産声をあげてくれますが、順調な妊娠・出産を経過した場合においても、予想外の新生児仮死が発生することは稀ではありません。突然な事態にも冷静に適切な診断および処置を行うことによって、すべてのママ、パパに笑顔で自分たちの赤ちゃんを迎えていただくことができるように今後も努力を行っていきます。

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