◆むし歯とは

Q むし歯とは?
A
 歯は身体の中でいちばん硬い組織ですが、その硬い組織が口の中にいる細菌が作り出した酸によって、溶か(脱灰)され歯が崩壊していく病気です。

 自然治癒はなく、一度罹ると二度と元の歯の状態には戻りません。むし歯の治療は、進行を阻止するため細菌に侵された部分を取り除き、崩壊した部分を詰めたりかぶせたりして補うものです。このことから、全てのむし歯の治療が完了していても、統計的には「むし歯がある人」として扱われます。

C1 :エナメル質の部分だけのむし歯です。痛みがなく、ついつい放っておきがちです。
C2 :エナメル質を越えて、ぞうげ質をむしばみはじめます。歯がしみるような痛みをおぼえます。ぞうげ質はエナメル質にくらべて軟らかい組織ですから、むし歯の進みかたも速くなります。
C3 :ぞうげ質を突破して歯髄に進みます。ひどい痛みで夜もねられないこともあります。また歯根の先に病巣をつくることもあります。
C4 :痛みが止まったようになりますが、治ったのではなく、歯髄の神経がくさって死んでしまったのです。もはや歯はボロボロになり、歯の根だけになってしまいます。ではどのようにむし歯になるのでしょうか?


Q どのようにむし歯になるの?
A
 口の中に常にいる(常在)細菌のミュータンス菌が、砂糖など糖分を分解して糊状の物質(デキストラン)を作り出します。この物質を接着剤にして、口の中の細菌が塊となって歯につき、歯垢(しこう=プラーク)となります。
 むし歯は、この歯垢中の細菌が砂糖など糖分を代謝して酸を作り出し、歯の表面 を溶かすことによって、始まります。


Q 野生の動物にむし歯はあるの?
A
 野生動物は、歯垢のもとになる砂糖などを食べないため、むし歯はほとんどありません。 しかし、動物園や家で飼われている動物の中には、砂糖が入った食品を食べる
ことがあるため、むし歯になるものもいます。


Q むし歯の予防法は?
A
 むし歯の発生に関係する3つの要素(1. 原因となる細菌、2. 歯垢や酸の基になる砂糖など糖分、3. 歯の質)が重なったときに、むし歯はできます。
  むし歯を予防するためには、どれか1つだけではなく、3つの要素に対してそれぞれ対処する必要があります。1. については歯垢をきれいに取り除く歯みがき、2. については糖分を摂る回数と量を減すこと、3. については栄養バランスに気をつけることやフッ素塗布やフッ素配合歯磨剤などの活用に心がけることが大切です。





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