統計情報ライブラリー/生活・環境全国消費実態調査
5.富山県の主要耐久消費財(全世帯)
−省時間型耐久財・快適性志向耐久財・情報関連耐久財などが増加−
・ 普及率、必需度の高い家電製品についても、より高性能のものの所有が増加している。電気洗濯機については、1000世帯あたりの所有数量(以下「所有数量」という)をみると、全自動式が649台(普及率61.9%)、全自動式以外が519台(普及率47.8%)となり、はじめて所有数量、普及率共に全自動式が、全自動式以外を上回った。

・ 省時間型耐久財としては、電子レンジの所有数量は943台で増加率は29.4%となっている。普及率をみると、昭和49年の12.8%から平成6年の88.8%へと着実に高くなっており、全国とほぼ同様と推移のしている。

・ 部屋の空気を汚さないなど快適性の高いと思われる暖房器具として、ルームエアコン、電気カーペット、FF式温風ヒーターなどがある。ルームエアコンの所有数量は、1,757台(普及率84.5%)、電気カーペットは1,145台(普及率82.7%)、FF式温風ヒーターは1,323台(普及率66.4%)と前回に比べて著しく増加しているが、逆に、電気ごたつ(所有数量1,093台、増加率(−)7.9%や石油ストーブ(所有数量2,202台、増加率(−)1.3%)は所有数量が減少している。

・ カラーテレビは、3台以上所有している世帯が51.3%と2台、3台と所有している世帯が増加した。また、情報関連機器としてはワードプロセッサーの家庭での普及が進み、所有数量は532台、普及率45.2%と平成元年(所有数量308台、普及率29.3%)と比べて、約1.7倍の伸びを示しており、ほぼ2世帯に1台の割合で所有している。

・ 富山県の特徴としてはサイドボード(所有数量957台、全国1位)や応接座卓(所有数量1,058台、全国2位)などの居住スペースのゆとりが必要な家具類の所有が多いほか、電気カーペット(全国1位)、布団乾燥機(所有数量724台、全国2位)、衣類乾燥機(所有数量396台、全国3位)など湿度の高い雪国の生活に密着したものの所有数量が多い。(図1、表1)

図1 主要耐久消費財の所有数量(1000世帯当り)(全世帯)
 

表1 主要耐久消費財の普及状況
(%)
  富 山 県 全   国
平成6年 平成元年 平成6年 平成元年
ルームエアコン 84.5 64.0 79.3 64.8
冷蔵庫300l以上 54.3 69.8 63.6 62.9
カラーテレビ 29インチ以上
38.4
20インチ以上
69.8
29インチ以上
34.8
20インチ以上
65.4
ワープロ 45.2 29.3 43.7 25.1
パソコン 15.3 14.6 16.6 12.4
ビデオカメラ 26.4 13.2 34.0 17.5
カラオケセット 10.0 18.0 14.8 20.5
ゴルフセット 38.6 26.1 41.2 33.8
ピアノ 21.5 20.5 25.1 24.9
全自動洗濯機 61.9 42.2 55.4 34.7
電子レンジ 88.8 68.5 89.5 72.9
衣類乾燥機 39.1 29.3 20.5 14.4
布団乾燥機 68.2 62.0 40.2 26.3
システムキッチン 42.1 30.5 28.1 18.7
温風ヒーター FF式    66.4 77.1 FF式   52.0 58.5
電気カーペット 82.7 63.9 64.0 43.6
応接セット 43.3 48.8 32.0 34.5
サイドボード 97.5 73.8 53.5 49.9
和タンス 96.8 93.8 83.5 85.1
洋服タンス 96.6 95.4 93.8 94.1
電気コタツ 74.9 74.4 75.2 73.6
石油ストーブ 87.8 89.0 67.5 74.5
ガス瞬間湯沸器 47.7 45.7 44.3 51.7
自動車 92.6 91.3 82.1 76.6
 

  全国ランキング
〜富山県の1位から3位のもの〜(1000世帯当たりの所有数量)全世帯
 
1位 サイドボード 電気カーペット システムキッチン
2位 布団乾燥機 温風ヒーター 応接用座卓
3位 衣類乾燥機