公安・環境

≪公安≫

 

平成29年中における県内の交通人身事故は,発生件数3,238件、死者数37人、負傷者数3,769人であり、発生件数及び負傷者数は17年連続で減少し、死者数はピーク時(昭和47年:213人)の5分の1以下に減少した。
  高齢者の死者は23人で、全死者数の62.2%を占めており、近年高い構成率で推移している。
 このため、「高齢者に優しい思いやり運転の実践」及び「高齢者自身の事故に遭わない交通行動の実践」を対策の両輪とした「ハートフル富山ダブルホイール作戦」を実施するなど、県を挙げて交通事故防止対策を推進している。
 平成29年中における県内の刑法犯認知件数は5,330件であり、平成14年から16年連続で減少しているものの、県民の身近なところで発生する空き巣等の住宅侵入犯罪や自転車盗、車上ねらい等の街頭犯罪が全体の約4割を占めている。また、特殊詐欺は、平成26年以降、4年連続100件を超える被害が発生しているほか、被害者全体の半数以上を高齢者が占めるという憂慮すべき状況が続いている。
 このため、県警察では、無施錠被害防止に向けたカギかけ防犯対策や防犯カメラ設置拡充への働きかけに加え、高齢者の特殊詐欺被害を防止するため、「犯人からの電話を受けない」「電話を受けてもだまされない」「だまされても周囲が阻止する」を被害防止の3本柱として、関係機関・団体、事業等と連携した水際対策や、高齢者やその家族を始めとする周囲の方に重点を置いた広報啓発活動など官民一体となった被害防止対策を推進している。
 一方、人口1万人当たりの出火件数を示す「出火率」については、平成3年以降、27年連続で全国最小記録を継続している。


≪環境≫
 
本県では、各種の環境保全対策が進められた結果、産業活動による環境の汚染は著しく改善され、平成29年度の典型7公害(例:大気汚染、水質汚濁等)の苦情件数は175件と、ピーク時(昭和47年度545件)の約3割となっている。
 現在、地球温暖化や生物多様性の損失をはじめとする地球的規模の問題から、廃棄物や野生動物の保護・管理、大気・水・土壌の汚染などの身近な問題に至るまで、様々な環境問題に直面している。
 このため県では、「富山県環境基本条例」に基づき「富山県環境基本計画」を策定し、環境の保全と創造に関する様々な施策を積極的に推進している。
交通人身事故の状況 産業廃棄物の処理状況 (平成28年度)
                 資料:富山県警察本部                 資料:富山県環境政策課
   
刑法犯認知件数  
  
                                               資料:富山県警察本部
 
特殊詐欺の被害状況

 
                                                                         資料:富山県警察本部