鉱工業

 豊富な工業用水と低廉な電力供給のもとで、大正時代から、化学、電炉、機械、紡績などで大手企業の立地が進み、第二次世界大戦頃には、有数の工業集積が形成されたが、戦後はアルミサッシを中心とした金属製品や医薬品を主力とする化学をはじめ、各種機械、電子部品が伸びるなど、本県産業は、製造業を中心に発展してきた。

 鉱工業生産の動きを「鉱工業指数(平成22年=100)」でみると、生産指数は、26年は上昇したが、27年は低下し、28年、29年は2年連続で上昇した。

 平成29年6月1日現在の製造業の事業所数は2,717事業所で前年に比べ284事業所減、従業者数は124,328人で前回に比べ3,279人増、平成28年の製造品出荷額等は3兆6,770億円で前年に比べ1,346億円減となった(従業者4人以上の事業所)。

 従来から、金属製品、化学などが本県の産業を支えてきたが、近年では、医療・福祉関連、バイオテクノロジー関連、航空機産業などの新規成長分野に積極的に取り組むことが求められている。また、既存産業の振興とともに、深層水など富山固有の資源を活用した産業の育成が期待されている。


鉱工業生産・在庫指数の推移


資料:富山県統計調査課「富山県の工業」


製造品出荷額等の産業中分類別内訳


資料:富山県統計調査課「富山県の工業」