公安・環境

≪公安≫ 平成25年中における県内の交通人身事故は,発生件数4,649件、死者数53人、負傷者数5,338人であり、発生件数及び負傷者数は13年連続で減少し、死者数については前年より6人増加した。
  高齢者の死者は32人で、全死者数の60.4%を占めており、近年高い構成率で推移している。
  このため、3up運動(マナーup、チェックup、ライトup)を展開して県民一人ひとりの交通マナーの向上に努めるとともに、高齢者自身の安全意識高揚に向け、「たっしゃけ 気つけられェ」運動に取り組むなど、県を挙げて交通事故防止対策を推進している。

 平成25年中における県内の刑法犯認知件数は6,383件であり、平成14年から12年連続で減少しているものの、県民の身近なところで発生する空き巣等の住宅侵入犯罪や自転車盗、車上ねらい等の街頭犯罪が全体の約半数を占めている。また、特殊詐欺は、平成23年以降、件数、被害額ともに増加し、平成26年10月現在の発生件数は98件で既に前年(69件)を大きく上回るなど、深刻な状況にある。
  このため、県警察では、無施錠被害防止に向けたカギかけ防犯対策や防犯カメラ設置拡充への働きかけに加え、特殊詐欺の手口を分かりやすくするため「もうかるちゃ詐欺」等の通称名を活用した広報啓発活動、金融機関等と連携した水際対策等、官民一体となった予防活動を推進している。

 一方、人口1万人当たりの出火件数を示す「出火率」については、平成3年以降、23年連続で全国最小記録を継続している。

≪環境≫ 本県では、各種の環境保全対策が進められた結果、産業活動による環境の汚染は著しく改善され、平成25年度の典型7公害(例:大気汚染、水質汚濁等)の苦情件数は185件と、ピーク時(47年度545件)の約3割程度となっている。
  しかし、都市化の進展やライフスタイルの変化などを背景として、自動車による大気汚染や騒音、廃棄物処理が課題となっている。さらに地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨・黄砂・PM2.5国境を越えて影響を及ぼす地球規模の環境問題のほか、ダイオキシン類やアスベストなどの有害な化学物質の問題にも直面している。
  このため富山県では、「富山県環境基本条例」に基づき「富山県環境基本計画」を策定し、環境の保全と創造に関する様々な施策を積極的に推進している。

交通人身事故の状況 産業廃棄物の処理状況 (平成24年度)
資料:富山県警察本部 資料:富山県環境政策課
   
刑法犯認知件数  
  
資料:富山県警察本部
 
 特殊詐欺の被害状況

 
資料:富山県警察本部