運輸・通信・観光

 

  交通網の整備発達は、生活領域の拡大、人・モノ・情報の交流を活発にし、地域経済・文化の発展と活性化をもたらす。このため、高速道路網や新幹線鉄道網の整備等、高速大量輸送時代にふさわしい新しい交通体系の整備が推進されている。
 北陸新幹線は、高速交通体系の中軸として国土の均衡ある発展に不可欠なものであり、沿線地域の飛躍的な発展や日本経済の底上げを図るうえで極めて大きな効果をもたらすものである。また、大規模災害時等においては東海道新幹線の代替補完機能を有するとともに、日本海国土軸の形成に必要不可欠な国家プロジェクトである。
 北陸新幹線については、平成16年12月、当時の政府・与党申合せにおいて、「長野・金沢車両基地間」を「平成26年度末の完成を目指すこと」とし、かつ、「できる限り早期の完成に努めること」とされ、着実に整備が進められている。さらに、平成24年8月には、金沢・敦賀間について、平成37年度末までの開業を目指して着工された。
 県内区間においては、高架橋やトンネルなどの土木構造物が、平成24年度中に完成し、現在は、レールの敷設作業や架線の電気工事等が進められている。
 また、駅舎の建築工事について、富山駅、新高岡駅(仮称)、新黒部駅(仮称)の県内すべての駅で着手されている。
 幹線道路では、平成24年3月に能越自動車道の氷見北インターチェンジから灘浦イン ターチェンジ5.7kmが開通となった。
 また、平成24年9月には県道富山八尾線の富山市八尾町井田新地内0.56km及び、同年10月には県道砺波福光線の南砺市寺家から同市田尻地内1.4kmのバイパス道路をそれぞれ供用した。
 富山空港では現在、国内線では東京便(1日6往復)、札幌便(1日1往復)が就航している。
 国際線ではソウル便(週3往復)、上海便(週2往復)、北京・大連便(運休中)に加え、平成24年4月からは、台北便(週2往復。平成25年4月から週4往復)が就航し、国際チャーター便も数多く就航している。
 環日本海・アジアの交流拠点として、今後とも空港機能の一層の充実を図ることとしている。
 観光については、「パノラマ キトキト 富山に来られ」をキャッチフレーズに、首都圏や中京圏等でキャンペーンを展開し、戦略的に富山の魅力を発信していくこととしている。更には、韓国、台湾、中国、香港、東南アジアを対象として、現地での観光説明会等誘客宣伝事業に取組み、国内外からの誘客増大に取り組んでいる。