運輸・通信・観光

 

  交通網の整備発達は、生活領域の拡大、人・モノ・情報の交流を活発にし、地域経済・文化の発展と活性化をもたらす。このため、高速道路網や新幹線鉄道網の整備等、高速大量輸送時代にふさわしい新しい交通体系の整備が推進されている。
 北陸新幹線は、大規模災害時等においては東海道新幹線の代替補完機能を有するとともに、日本海国土軸の形成に必要不可欠な国家プロジェクトである。また、高速交通体系の中軸として国土の均衡ある発展に不可欠なものであり、沿線地域の飛躍的な発展や日本経済の底上げを図るうえで極めて大きな効果をもたらすものである。
 北陸新幹線については、平成16年12月、当時の政府・与党申合せにおいて、「長野・金沢車両基地間」を「平成26年度末の完成を目指すこと」とし、かつ、「できる限り早期の完成に努めること」とされ、着実に整備が進められている。
 平成22年度末における用地取得率は約99%、高架橋やトンネルなどの土木構造物については、県内すべての区間で工事に着 手しており、平成23年5月からは軌道の敷設作業に着手している。
 また、平成23年11月に新黒部駅舎(仮称)の建築工事が発注され、平成24年度には、富山駅舎、新高岡駅舎(仮称)の工事が発注の見込みである。
 国道では、平成22年11月に一般国道41号線(猪谷楡原道路)の富山市庵谷地内から同市楡原地内3.0kmが開通となった。
 県道では、平成23年3月に主要地方道富山八尾線の富山市田尻南地内から同市田刈屋地内2.7kmを供用した。
 富山空港では現在、国内線では東京便(1日6往復)、札幌便(1日1往復)が就航している。
 国際線ではソウル便(週3往復)、上海便(週2往復)に加え、平成23年3月末からは、従来の大連便を北京まで延伸した北京・大連便(1日1往復)が就航し 、台湾を中心に国際チャーター便も数多く就航している。
 環日本海・アジアの交流拠点として、今後とも空港機能の一層の充実を図ることとしている。
 観光については、「パノラマ キトキト 富山に来られ」をキャッチフレーズに、首都圏や中京圏等でキャンペーンを展開し、戦略的に富山の魅力を発信していくこととしている。更には、韓国、台湾、中国、香港、ロシア、東南アジアを対象として、現地での観光説明会等誘客宣伝事業に取組み、国内外からの誘客増大に取り組んでいる。