運輸・通信・観光

 

 交通網の整備発達は、生活領域の拡大、人・モノ・情報の交流を活発にし、地域経済・文化の発展と活性化をもたらす。このため、高速道路網や新幹線鉄道網の整備等、高速大量輸送時代にふさわしい新しい交通体系の整備が推進されている。
 北陸新幹線は、高速交通体系の中軸として国土の均衡ある発展に不可欠なものであり、沿線地域の飛躍的な発展を図るうえで極めて大きな効果をもたらすものである。また、東海道新幹線の代替補完機能を有するとともに、日本海国土軸の形成に必要不可欠な国家プロジェクトである。
 北陸新幹線については、平成16年12月、当時の政府・与党申合せにおいて、「長野・金沢車両基地間」を「平成26年度末の完成を目指す」こととし、かつ、「できる限り早期の完成に努める」こととされ、平成21年10月には、軌道や駅舎など開業に必要な設備の工事計画が認可された。
 現在、県内全ての市町において工事が進められている。そのうち、富山駅以東においては新潟県境から新黒部駅(仮称)付近までのトンネルや高架橋などがほぼ完成しており、また、平成17年に認可着工となった富山駅以西においては、平成18年の庄川橋りょうを初め、平成21年10月までに計25箇所の工事が発注されており、残る工区についても、今年度中に発注される見通しとなっている。
 国道では、平成21年11月に一般国道472号の富山市婦中町富崎地内から同市婦中町千里地内1.4kmを供用した。
 県道では、平成21年11月に一般県道富山立山公園線の立山町下田地内において3.6kmを供用した。
 高速道路では、平成21年10月に能越自動車道の氷見ICと氷見北IC間2.8qが開通となった。
 富山空港では現在、国内線では東京便(1日6往復)、札幌便(1日1往復)が就航している。
 国際線ではソウル便(週3往復)、ウラジオストク便(週1往復)、大連便(週3往復)、上海便(週2往復)が就航し 、台湾を中心に国際チャーター便も数多く就航している。
 環日本海の交流拠点として、今後とも空港機能の一層の充実を図ることとしている。
 観光については、「パノラマ キトキト 富山に来られ」をキャッチフレーズに、首都圏や中京圏等でキャンペーンを展開し、戦略的に富山の魅力を発信していくこととしている。更には、韓国、台湾、中国、香港を対象として、現地での観光説明会・商談会等誘客宣伝事業に取組み、国内外からの誘客増大に取り組んでいる。