運輸・通信・観光

 

 交通網の整備発達は、生活領域の拡大、人・モノ・情報の交流を活発にし、地域経済・文化の発展と活性化をもたらす。このため、高速道路網や新幹線鉄道網の整備等、高速大量輸送時代にふさわしい新しい交通体系の整備が推進されている。
 北陸新幹線は、高速交通体系の中軸として国土の均衡ある発展に不可欠なものであり、沿線地域の飛躍的な発展を図るうえで極めて大きな効果をもたらすものである。また、東海道新幹線の代替補完機能を有するとともに、日本海国土軸の形成に必要不可欠な国家プロジェクトである。
 北陸新幹線については、平成16年12月の政府・与党申合せにおいて、「長野・金沢車両基地間」を「平成26年度末の完成を目指す」こととし、かつ、「できる限り早期の完成に努める」こととされ、完成時期の前倒しに向けての努力義務も明示された。県内のうち富山駅以東においては、朝日県境から新黒部駅(仮称)付近までのトンネルや高架橋などがほぼ完成し、全ての市町で工事が進められている。また、平成17年新規着工となった富山・石動間においては、初めての工事となる庄川橋りょうが昨年着工されたところであり、現在、早期に工事に 着手できるよう、地元協議を進め、協議が終了した地区から順次、用地交渉を進めている。
 国道では、平成20年2月に一般国道415号の氷見市大野地内から同市鞍川地内0.3kmを供用した。
 県道では、平成19年12月に一般県道堀江魚津線の魚津市吉野地内において0.6kmを供用した。
 高速道路では、平成20年7月に名神高速道路・一宮JCTと北陸自動車道・小矢部砺波JCTを結ぶ東海北陸自動車道(延長約185q)が、全線開通となった。
 富山空港では現在、国内線では東京便(1日6往復)、札幌便(1日1往復)が就航している。
 国際線ではソウル便(週3往復)、ウラジオストク便(週3往復)、大連便(週3往復)、上海便(週2往復)が就航し 、台湾を中心に国際チャーター便も数多く就航している。
 環日本海の交流拠点として、今後とも空港機能の一層の充実を図ることとしている。
 観光については、富山県の新たな観光キャッチフレーズ「パノラマ キトキト 富山に来られ」を決定、新観光キャンペーンをスタートした。同じく決定した新しいシンボルマークとともに富山の魅力を発信していくこととしている。更には、韓国、台湾、中国、香港を対象として、現地での観光説明会・商談会等誘客宣伝事業に取組み、国内外からの誘客増大に取り組んでいる。