鉱工業

 豊富な工業用水と低廉な電力供給のもとで、大正時代から、化学、電炉、機械、紡績などで大手企業の立地が進み、第二次世界大戦頃には、有数の工業集積が形成されたが、戦後はアルミサッシを中心とした金属製品や医薬品を主力とする化学をはじめ、一般機械、電子部品が伸びるなど、本県産業は、製造業を中心に発展してきた。
 鉱工業生産の動きを「鉱工業指数(平成17年=100)」でみると、生産指数は、17年、18年と2年連続で上昇し、19年は低下している。
 平成19年の製造業の事業所数(従業者4人以上。以下、同じ)は3,305事業所で、前年比▲15事業所減、従業者数は128,753人で、前年比2,723人増、製造品出荷額等は3兆9,601億円で、前年比2,347億円増となった。
 従来から、金属製品、化学などが本県の産業を支えてきたが、近年では、IT関連、医療・福祉関連、バイオテクノロジー関連をはじめとする新規成長分野への技術開発等に積極的に取り組むことが求められている。また、既存産業の推進とともに、深層水など富山固有の資源を活用した産業の育成が期待されている。

製造品出荷額等の産業中分類別内訳(平成18、19年)
 
 

鉱工業生産・在庫指数の推移


資料出所:富山県統計調査課