富山県は本州中部の日本海側に位置しており、東は雄山・大汝山・剣岳をはじめとする3,000m級の立山連峰に、南は飛騨山地に、西は白山に連なる山地に囲まれた面積4,247.61 ku(東西約90q、南北約76q)の県である。
 また、各山地を源にしている黒部川、常願寺川、神通川、庄川、小矢部川等の急流で大きな河川がほぼ南北に富山湾に注いでいる。これらの河川の扇状地として発達した平野は、県中央部の呉羽丘陵によって東の富山平野と西の砺波平野に二分されている。
 気候は日本海側気候に属し、冬季の冬型の季節風による降雪が最も大きな特徴である。山地は世界でも有数の豪雪地帯となっている。
 気温は日本海を北上する対馬暖流の影響で比較的温暖であり、また、冬季の降雪が加わることから、我が国有数の降水量の多い地域となっている。
 風は、一年を通して南よりの風が卓越しており、台風や発達した低気圧が日本海を通過する際には、顕著なフェ−ン現象がみられる。
 一方、富山湾では、「寄り回り波」と呼ばれる高波や、下層大気の逆転層の形成による「蜃気楼」等の珍しい現象が発生する。

           
     月別の平均気温と降水量(平年値:1981年〜2010年) 
                 (資料:気象庁)