教育・文化

 

スポーツの振興については、「富山県新世紀スポーツプラン」に基づき、充実したスポーツ施設を活用し、優秀な指導者や選手等に活動の場を提供して、競技力の維持・向上に努めるとともに、総合型地域スポーツクラブの全県展開を図るなど、県民が生涯を通じて豊かなスポーツライフを送ることができる生涯スポーツ社会の実現を目指している。
 教育の充実・生涯学習の推進については、学校教育を充実するとともに、生涯を通じた学習を推進し、創造性と自立心が旺盛でたくましい行動力を持った人材、社会への責任感にあふれた心豊かな人材の育成を目指している。これまで、「いつでも、どこでも、だれでも」学ぶことができるようにするため、昭和63年10月に「県民生涯学習カレッジ」が開学しているのをはじめ、平成4年度には放送大学富山ビデオ学習センターが開学、平成12年1月には「県映像センター」、平成13年1月には「県民生涯学習カレッジ新川地区センター」、「同砺波地区センター」が開設されており、さらに、平成16年4月には同高岡地区センターが開設された。
 大学や短大への進学率は全国に比べ高い水準にあり、現在、県内の高等教育機関としては、大学5校、短大4校、高等専門学校2校が整備されている。
 平成17年10月、富山大学、富山医科薬科大学及び高岡短期大学が統合し、8学部、1研究所、1附属病院を擁する新しい富山大学が誕生した。新大学が地域に貢献し、世界に向けて情報発信する特色ある大学に飛躍することが期待されている。
 また、富山県立大学では、平成18年4月に生物工学科を新設するなど4学科体制への学科再編を行った。
 文化の振興については、県内の文化団体が各々のジャンルを越え、積極的な活動を行っている。平成9年からは、「第11回国民文化祭とやま'96」などの成果を継承して、「県民芸術文化祭」を開催している。平成8年に制定した「県民文化条例」に基づき平成10年4月に「県民文化計画」、平成18年10月には「新世紀とやま文化振興計画」を策定し、文化の力による「元気とやま」の創造を目指すこととしている。また、アジア太平洋こども演劇祭、日露文化フォーラム、世界ポスタートリエンナーレの開催など、国際文化交流についても力を入れているほか、全国初の芸術特区『舞台芸術特区TOGA』の認定を受けた利賀芸術公園において世界演劇祭「利賀フェスティバル」の開催や国際的な人材の育成に取り組んでいる。
 美術館・博物館については、平成11年4月に水墨美術館が開館するなど、人口当たりの設置数は全国トップクラスの充実した環境にあり、各館の特徴を活かした展示活動等を行っている。また、文化財の保護については、その保存と活用による文化の香り高いふるさと富山を実現するため、世界遺産である五箇山の合掌造り、国宝の瑞龍寺や国指定重要文化財の勝興寺等で代表される歴史的な建造物、曳山や獅子舞等の伝統的な祭り行事や芸能など、文化財の保存・活用と継承に努めている。