運輸・通信・観光

 

 交通網の整備発達は、生活領域の拡大、人・物・情報の交流を活発にし、地域経済・文化の発展と活性化をもたらす。このため、高速道路網や新幹線鉄道網の整備等、高速大量輸送時代にふさわしい新しい交通体系の整備が推進されている。
 北陸新幹線は、高速交通体系の中軸として国土の均衡ある発展に不可欠なものであり、沿線地域の飛躍的な発展を図るうえで極めて大きな効果をもたらすものである。また、東海道新幹線の代替補完機能を有するとともに、日本海国土軸の形成に必要不可欠な国家プロジェクトである。
 北陸新幹線については、平成16年 12月の政府・与党申合せにおいて、「長野・金沢車両基地間」を「平成26年度末の完成を目指す」こととし、かつ、「できる限り早期の完成に努める」こととされ、完成時期の前倒しに向けての努力義務も明示された。県内において、新黒部駅(仮称)予定地付近までのトンネルや高架橋などがほぼ完成し、富山市内で高架橋が着工されるとともに、新規着工区間の富山・石動間において、中心線測量等が開始されるなど、工事が順調に進んでいる。
 高速道路は、平成16年6月に能越自動車道の高岡ICから高岡北ICまでの4.5qが開通し、これにより、小矢部JCTから高岡北I Cまでの18.2qが供用した。
 国道では、平成17年3月に一般国道304号の南砺市城端地内0.1q区間を供用した。
 県道では、都市計画道路草島西線の一部を形成する富山八尾線の富山市五福地内0.9km、及び富山魚津線の富山市田尻東から同市四方荒屋間1.7q、富山環状線の富山市羽根から婦中町鵜坂間0.6qを供用した。また、平成17年3月には富山立山公園線の富立大橋(0.5km)を供用した。
 富山空港では現在、国内線では東京便(1日8往復)、札幌便(1日1往復)、福岡便 1日1往復)、沖縄便(季節運航)が就航している。国際線ではソウル便(週3往復)、ウラジオストク便(週3往復)、大連便(週3往復)、上海便(週3往復)が就航し 、国際チャーター便も数多く就航している。
 年々増大する航空需要に対応するため、今後とも空港機能の一層の充実を図ることとしている。
 観光については、テーマ性を持った県内の広域観光ルートの開発・販売を行うとともに、本県の伝統芸能や工芸品を活かしたイベントの開催、更には、台湾、韓国、中国を対象として、現地での観光説明会・商談会等誘客宣伝事業に取組み、国内外からの誘客増大に取り組んでいる。