鉱工業

　豊富で低廉な電力供給の下に、大正時代から、化学、電炉、機械、紡績など大手企業の立地が進み、第二次世界大戦頃には、我が国の4大工業地帯に次ぐ日本海側有数の工業集積が形成され、本県の産業は、製造業を中心に発展してきた。
　鉱工業生産の動きを「鉱工業指数（平成12年=100）」でみると、全国を上回る水準でほぼ全国と類似した動きをしており、生産指数は平成13年は低下したが、14年には再び上昇に転じ、15年、16年も引き続き上昇している。
　平成16年の製造業の事業所数（従業者4人以上。以下、同じ）は3,498事業所で、前年比249事業所（6.6％）減、従業者数は123,529人で、前年比1,953人(1.6％)減、製造品出荷額等は3兆5,101億円で、前年比1,053億円（3.1％）増となった。
　従来から、金属製品、化学などが本県の産業を支えてきたが、近年の厳しい経済情勢のなかで、IT関連、医療・福祉関連、バイオテクノロジー関連をはじめとする新規成長分野への技術開発等に積極的に取り組むことが求められている。また、既存産業の推進とともに、深層水など富山固有の資源を活用した産業の育成が期待されている。

製造品出荷額等の産業中分類別内訳(平成15、16年）
鉱工業生産・在庫指数の推移 資料出所：富山県統計調査課