運輸・通信・観光

 

 交通網の整備発達は、生活領域の拡大、人・物・情報の交流を活発にし、地域経済・文化の発展と活性化をもたらす。このため、高速道路網や新幹線鉄道網の整備等、高速大量輸送時代にふさわしい新しい交通体系の整備が推進されている。

 北陸新幹線は、高速交通体系の中軸として国土の均衡ある発展に不可欠なものであり、沿線地域の飛躍的な発展を図るうえで極めて大きな効果をもたらすものである。また、東海道新幹線の代替補完機能を有するとともに、日本海国土軸の形成に必要不可欠な国家プロジェクトである。
 北陸新幹線については、県内において、新黒部駅高架橋などの工事が順調に進められ、富山までの工事が着実に進んでいる。富山以西については、平成16年12月に「政府・与党申合せ」がとりまとめられ、富山・石動間、金沢・金沢車両基地間が新たな着工区間とされた。また、長野・金沢車両基地間をフル規格で平成26年度末の完成を目指すこととし、できる限り早期の完成に努めることとされた。今後、金沢車両基地までの早期完成と金沢以西の早期整備が望まれる。
 高速道路は、平成16年6月に能越自動車道の高岡ICから高岡北ICまでの4.5qが開通し、これにより、小矢部JCTから高
岡北ICまでの18.2qが供用した。
 国道では、平成16年9月に一般国道304号の南砺市高窪地内0.2q区間を供用した。
 
県道では、平成16年8月に都市計画道路草島西線を形成する富山魚津線の富山市田尻東から同市四方荒屋間1.7qを供用し、また、同年11月に富山環状線の富山市羽根から婦負郡婦中町鵜坂間0.6qを供用した。
 
富山空港では現在、国内線では東京便(1日8往復)、札幌便(1日1往復)、福岡便(1日1往復)、名古屋便、函館便(現在運休中。いずれも1日1往復・季節運航)が運航しているほか、平成14年度より沖縄便が季節運航している。
 国際線ではソウル便(週3往復)、ウラジオストク便(週2往復)、大連便(週4往復)が運航し 、国際チャーター便も数多く運航している。年々増大する航空需要に対応するため、今後とも空港機能の一層の充実を図ることとしている。
 観光については、テーマ性を持った県内の広域観光ルートの開発・販売を行うとともに、本県の伝統芸能や工芸品を活かしたイベントの開催、更には、台湾、韓国、中国を対象として、現地での観光説明会・商談会等誘客宣伝事業に取組み、国内外からの誘客増大に取り組んでいる。

資料:富山県空港管理事務所