運輸・通信・観光

 交通網の整備発達は、生活領域の拡大、人・物・情報の交流を活発にし、地域経済・文化の発展と活性化をもたらす。このため、高速道路網や新幹線鉄道網の整備等、高速大量輸送時代にふさわしい新しい交通体系の整備が推進されている。
 北陸新幹線は、高速交通体系の中軸として国土の均衡ある発展に不可欠なものであり、沿線地域の飛躍的な発展を図るうえで極めて大きな効果をもたらすものである。また、東海道新幹線の代替補完機能を有するとともに、日本海国土軸の形成に必要不可欠な国家プロジェクトである。
 北陸新幹線については、平成12年12月の「政府・与党申合せ」を受け、平成13年4月に上越・富山間の工事実施計画がフル規格で認可され、同年5月に着工した。認可の日から概ね12年強後の完成が見込まれており、県内においては、朝日トンネル、黒部川橋りょう、新黒部駅高架橋などの工事が順調に進められている。今後、富山までの早期完成と富山以西のフル規格による早期整備が望まれる。
高速道路は、能越自動車道の高岡IC〜高岡北IC間4.5kmについて、平成16年春の開通に向けて工事が進められている。
また、北陸自動車道において、富山西ICが平成15年3月に供用を開始した。
 国道では、平成15年8月に一般国道471号島バイパスの小矢部市島地内0.5km区間を供用した。
 県道では、平成15年3月に高岡環状線の高岡市二塚〜佐野間2.6kmを暫定供用し、新湊平岡線の富山市古沢〜平岡間3.3kmを供用した。また、同年8月に富山魚津線の早月橋が供用し、同年11月に黒部宇奈月線の内山橋が供用した。
 富山空港では現在、国内線では東京便(1日8往復)、名古屋便(1日1往復・季節運航)、札幌便(1日1往復)、福岡便(1日1往復)、函館便(1日1往復・季節運航)が運航しているほか、平成14年度より縄便が季節運航している。
 国際線ではソウル便(週3往復)、ウラジオストク便(週2往復)、大連便(週4往復)が運航し 、国際チャーター便も数多く運航している。年々増大する航空需要に対応するため、今後とも空港機能の一層の充実を図ることとしている。
 観光については、富山県のイメージアップに大きな成果をあげている「いきいき富山観光キャンペーン」のほか、冬の雪を活用したイベントの開催など冬のキャンペーンも展開されている。
資料:富山県空港管理事務所