人生80年の長寿社会を迎え、生涯を通じて健康で、安定した生活を送ることはすべての県民の願いである。県では主要施策である「生涯にわたる健康づくり」や「地域総合福祉の充実」などを積極的に進めている。

 県民総ぐるみによる「日本一の健康県づくり」を推進するため、平成11年7月に「とやま健康パーク」(富山県国際健康プラザ)が健康づくりの拠点として整備された。また、死亡率が増加の一途をたどっているがん征圧に向けての総合的な取り組みも始まっている。

県立中央病院は、県民の医療を担う基幹中核病院として、救急医療や母子医療をはじめとする高度先進・特殊医療の充実など、その機能の向上に努めている。

 福祉施策としては、平成8年9月に県民が幸せに生きる福祉社会の実現を目的とした「富山県民福祉条例」を制定した。また、地域総合福祉を推進するため、平成11年11月に福祉の中核施設となる「サンシップとやま」(富山県総合福祉会館)を整備した。 高齢者に対する施策としては、「富山県高齢者保健福祉計画」に基づき、健康づくりや生きがいづくり、介護サービス基盤整備、保健福祉を担う人材の養成など、高齢者保健福祉施策を総合的に推進し、「元気で明るい長寿社会」の実現に努めている。
平均寿命の年次推移 主要死因死亡率の年次推移
資料:富山県医務課 資料:富山県医務課