平成12年度の日本経済の実質経済成長率(国内総生産(GDP)の対前年度増加率)は1.7%増となり、11年度の1.9%増から若干鈍い伸びとなった。これは、前半はIT関連の好況により生産・投資共に増加したが、後半にはITバブルの崩壊に伴い、世界的にIT需要が冷え込み、両者共に減少したことなどによる。

 このような状況の中、本県では、中心産業である製造業や卸売・小売業が増加に転じたことや、サービス業に大幅な伸びが見られたことなどにより、12年度経済成長率(県内総生産の対前年度増加率)は名目で1.3%増(11年度0.9%減)、実質で1.9%増(同0.4%減)となり、8年度以来4年ぶりに名実共にプラス成長に転じるとともに全国の成長率を上回った。

  平成13年の富山市の勤労者世帯の実収入の1か月平均は718,949円(全国551,160円)で、前年比名目1.2%の減少、実質0.1%の増加となり、全国第1位となった。消費支出は414,457円(全国335,042円)で前年度比名目0.2%の減少、実質1.1%の増加となった。また、平均貯蓄率は29.6%(全国18.5%)となり、全国3位となった。
経済成長率の推移 実収入の対前年増加率の推移(富山市勤労者世帯)
資料:富山県統計調査課 資料:富山県統計調査課