本県は、明治の末期から豊かな水資源や急流河川を生かした、水力発電の開発が盛んに行われ、豊富で安価な電力により大規模な工業集積を形成するとともに、電力供給県としての役割を果たしてきた。
  今日のエネルギーは、石油を中心として石炭、原子力等と多様化してきているが、これらに加え、近年では地球環境へ与える影響を配慮して、太陽光、風力などの新エネルギーの導入が促進されるとともに、生活や産業活動における省エネルギーのより一層の取り組みが求められるなど、エネルギーを取り巻く環境も変化してきている。
 平成13年度の県内発電所数は150ヶ所(うち水力125ヶ所)、発電電力量は143億kwh(うち水力62.6%)で、前年度の発電電力量と比べて4.1%の減となっている。また消費電力量は、101億kwhで前年度比4.2%減となっている。
 本県では、水資源を活用するため、治水と併せて発電や消流雪用等を目的とする多目的ダムの建設を進めるとともに、太陽光発電など新エネルギーの導入促進に向けた取り組みがわれている。

県内電力の発生・消費量の推移

注 消費量は北陸電力株式会社供給実績分
資料 中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局、北陸電力株式会社



水道・公共下水道普及率・汚水処理施設整備率

資料 富山県食品生活衛生課・下水道課