統計情報ライブラリー/産業商業統計調査
年間販売額〔卸売業22.8%減 小売業11.6%減〕

 
年間販売額     3兆8,725億円 [前回比 ▲19.3%の減]
卸売業 2兆5,693億円 [前回比 ▲22.8%の減]
小売業 1兆3,031億円 [前回比 ▲11.6%の減]

1.卸売業


・年間販売額の66%を占める卸売業の年間販売額は2兆5,693億円で、前回に比べ▲22.8%の減少と3調査連続の減少となった。
・業種別に構成比を見ると、農畜産物・水産物卸売業 3,455億円(構成比13.4%)、鉱物・金属材料卸売業 3,136億円(同12.2%)、食料・飲料卸売業 3,075億円(同12.0%)の順となった(図−13、表−2)。
・前回比をみると、農畜産物・水産物卸売業で、▲35.0%減少するなど、各種商品卸売業を除く15業種で減少となった。これは、小売業と生産者の直接取引や卸売業の再編により、流通経路の短縮化、効率化が図られたことによる(図−12)。
・従業者規模別にみると、10〜19人規模が5,424億円(構成比21.1%)、20〜29人規模が3,768億円(同14.7%)、30〜49人規模が3,836億円(同14.9%)など10人以上の商店で卸売業全体の72.4%を占めている(図−16、表−3)。
・経営組織別では、法人商店2兆5,005億円、個人商店688億円で、法人商店が97.3%を占めている(統計表−1)。 

                         図−12 業種別にみた年間販売額の前回比

図−13 年間販売額の業種別構成比 

2.小売業


・年間販売額の34%を占める小売業の年間販売額は1兆3,031億円で、前回調査に比べ▲11.6%の減少で、調査開始以来初めての減少となった。
・業種別に構成比をみると、飲食料品小売業が4,045億円(構成比31.0%)、自動車・自転車小売業が1,774億円(同13.6%)、その他小売業のうち〔燃料小売業〕が1,322億円(同10.1%)の順となった(図−15、表−2)。
・前回比をみると、各種商品小売業で、▲16.7%減少するなどすべての業種で減少となった(図−14)。
・従業者規模別にみると、5〜9人規模が2,933億円(構成比22.5%)で最も多く、次いで10〜19人規模が2,649億円(同20.3%)、3〜4人規模が1,757億円(同13.5%)となり、10人以上の商店で小売業全体の54.1%を占めている(図−16、表−3)。
・経営組織別では、法人商店1兆615億円、個人商店2,416億円で、法人商店が81.5%を占めている(統計表−1)。 
 

                       図−14 業種別にみた年間販売額の前回比

  図−15 年間販売額の業種別構成比

図−16 従業者規模別にみた年間販売額(卸・小売業)