統計情報ライブラリー/生活・環境社会生活基本調査
県民の1日の生活時間は
(1)「15歳以上」の生活時間の配分は昭和56年〜平成8年の4回を時系列にみてみると、「仕事」の占める時間割合が毎回減少し、「趣味・娯楽」、「スポーツ」が微増をつづけている。また、「睡眠」は7.46時間で全国平均の7.44時間を若干上回っている。前回(平成3年)と比較すると富山県7.45時間、全国7.42時間でいずれも若干高くなっており、これらは週休2日制の浸透と思われる。
   活動区分別にみると、1次活動(睡眠・食事等生理的に必要な活動)10.28時間(全国10.32時間)及び3次活動(余暇活動等)6.02時間(全国6.09時間)は全国平均より低く、2次活動(仕事、家事など社会生活上の義務的性格の強い活動)
7.30時間(全国7.18時間)は全国平均より高くなっている。


 前回(平成3年)の1次活動10.21時間、2次活動7.45時間、3次活動5.55時間と比較すると2次活動時間で、特に、男女とも「仕事」、女の「家事」、「育児」、「買い物」が減少し、1次活動時間の男女とも「身の回りの用事」、女の「睡眠」、3次活動時間の男女とも「テレビ・新聞等」、「社会的活動」、男の「スポーツ」は増加している。

(2) 「15歳以上」と「10歳以上」の1日の生活時間の配分は今回、調査対象を5歳引き下げた調査結果の違いとして、「睡眠」、「休養・くつろぎ」、「学習・研究」、「スポーツ」において「10歳以上」が若干、「学業」において大きく上回った。また、「仕事」、「家事」においての減少が大きく、その他はたいした差異がなく、おおむね似かよった配分となっている。


(3)年齢区分別による1日の生活時間の配分は1次活動における「睡眠」は、「く」の字を示し45〜54歳が最も短く年齢の老若になるに従い長くなり、75歳以上が最も長くなっており、「食事」は加齢とともに少しづつ長くなっている。2次活動の「仕事」は45〜54歳が最も長く65歳を超えると極端に短くなり、15〜24歳において「学業」が「仕事」とほぼ同じであり、「家事」は加齢とともに増え75歳以上で減少傾向となっている。また、「育児」は25〜34歳が最も長く、35〜44歳、55〜64歳がほぼ同じ長さとなっている。3次活動では加齢ととも「移動」、「スポーツ」が減少、「受診・療養」が増加しており、「テレビ・新聞等」、「休養・くつろぎ」は「睡眠」と同傾向となっている。