統計情報ライブラリー/生活・環境社会生活基本調査
4 学習・研究
4 学習・研究
 個人の自由時間の中で行う学習・研究をいい、社会人の職場研修や児童・生徒・学生が学業(授業、予習、復習)として行うものは含まないが、クラブ活動や部活動は含む。
 学習・研究については、その内容を基に「英語」、「人文・社会」など8種類に分類している。
(1)学習・研究の状況 ―1年間に「学習・研究」を行った人は32万2千人、行動者率は32.4%―
 過去1年間に何らかの「学習・研究」を行った人は32万2千人で、10歳以上人口に占める割合(行動者率)は32.4%(全国:36.2%)となっている。行動者率を平成8年と比較すると、3.6ポイント上昇している。行動者率を男女別にみると、男性は行動者数15万1千人で31.6%(同:36.2%)、女性は行動者数17万1千人で33.0%(同:36.2%)と、女性がやや高くなっている。これを平成8年と比較すると、男性は2.2ポイント、女性は4.7ポイントそれぞれ上昇している。
(2)年齢階級別の状況 ―15〜24歳では女性の行動者率が男性より15.0ポイント高い―
 「学習・研究」の行動者率を年齢階級別にみると、65歳以上を除くすべての年齢階級で女性の方が高く、15〜24歳では、女性の方が男性より15ポイント高くなっている。(図13)

 また、これを15歳以上の年齢階級で平成8年と比較すると、男性は35〜44歳、女性は15〜24歳で上昇幅が最も大きく、それぞれ9.0ポイント、12.4ポイントとなっている。逆に、男性の55〜64歳、女性の25〜34歳で低下幅が最も大きく、それぞれ3.2ポイント、3.5ポイントとなっている。  (図14)

(3)種類別の状況 ―行動者率が最も高いのは男女とも「パソコン等の情報処理」―
 「学習・研究」を行った人を男女別にみると、男性はシステムアドミニストレータ、パーソナルコンピュータ利用技術検定などに関する学習・研究の「パソコン等の情報処理」が8万4千人(行動者率17.7%)で最も多く、次いで、税理士、経営診断士などに関する学習・研究の「商業実務・ビジネス関係」が5万1千人(行動者率10.7%)、弁護士、気象予報士などに関する学習・研究の「人文・社会・自然科学」が3万8千人(行動者率8.0%)となっている。
 一方、女性も「パソコン等の情報処理」が6万1千人(行動者率11.9%)で最も多く、次いで、料理、裁縫などに関する学習・研究の「家政・家事」が6万人(行動者率11.5%)、「芸術・文化」が4万6千人(行動者率8.9%)となっている。
 また、1年間の平均行動日数を「学習・研究」の種類別にみると、男性は「人文・社会・自然科学」が88.7日で最も多く、次いで、「英語」が82.3日、「パソコン等の情報処理」が68.0日となっている。
 一方、女性も「人文・社会・自然科学」が98.4日で最も多く、次いで、「英語」が87.8日、「家政・家事」が81.9日となっている。(図15)

(4)年齢階級、種類別の状況 ―男性の15歳以上のすべての年齢階級で「パソコン等の情報処理」の行動者率                が最も高い―                                           
 「学習・研究」の行動者率を年齢階級、種類別にみると、男性は10〜14歳では「英語」、15歳以上のすべの年齢階級では「パソコン等の情報処理」が最も高く、2番目以降に高い種類は年齢階級によって異なり、10〜14歳では「パソコン等の情報処理」、「芸術・文化」、15〜24歳では、「英語」、「人文・社会・自然科学」、25〜64歳の各年齢階級では「商業実務・ビジネス関係」、「人文・社会・自然科学」、65歳以上では、「芸術・文化」、「商業実務・ビジネス関係」などとなっている。
 一方、女性は10〜14歳及び15〜24歳では、「英語」、25〜54歳の各年齢階級では「パソコン等の情報処理」、55歳以上の年齢階級では「家政・家事」が最も高くなっており、2番目以降に高い種類は10〜54歳までの各年齢階級で「家政・家事」、「芸術・文化」、55歳以上の年齢階級では「芸術・文化」、「介護関係」などとなっている。(表1)