統計情報ライブラリー/生活・環境社会生活基本調査
3 旅行・行楽
3 旅行・行楽
 旅行は、1泊2日以上にわたって行うすべての旅行をいい、日帰りの旅行は含まない。
 一方、行楽とは、日常生活圏を離れ、半日以上かけて行う日帰りのものをいい、夜行日帰りも含む。
 旅行については、国内の「観光旅行」、「帰省・訪問などの旅行」、「業務出張・研修・その他」、海外の「観光旅行」、「業務出張・研修・その他」の5種類に分類している。
(1)旅行・行楽の状況 ―1年間に「旅行・行楽」を行った人は81万7千人、行動者率は82.1%―
 過去1年間に何らかの「旅行・行楽」を行った人は81万7千人で、10歳以上人口に占める割合(行動者率)は82.1%(全国:80.9%)と、多くの人が日常の生活圏を離れて「旅行・行楽」に出かけている。行動者率を平成8年と比較すると、2.9ポイント低下している。
 また、行動者率を男女別にみると、男性は行動者数38万8千人で81.2%(同:79.8%)、女性は行動者数42万9千人で83.0%(同:81.8%)と、女性がやや高くなっている。これを平成8年と比較すると、男性は3.9ポイント、女性は1.8ポイントそれぞれ低下している。
(2)年齢階級別の状況 ―男性の35〜44歳、女性の25〜34歳で行動者率が9割―
 「旅行・行楽」の行動者率を15歳以上の年齢階級別にみると、男女とも15〜24歳から年齢が高くなるに従って上昇し、男性は35〜44歳で90.2%、女性は25〜34歳で90.7%と最も高くなり、年齢が高くなるに従っておおむね低下している。これを平成8年と比較すると、男性はすべての年齢階級で低下しており、特に25〜34歳で8.0ポイント低下している。また、女性は15〜54歳までの年齢階級で低下しているものの、55歳以上の年齢階級でわずかに上昇している。(図9)

(3)種類別の状況 ―「行楽」の行動者率はすべての年齢階級で女性が男性より高い―
 「旅行・行楽」を「行楽」(日帰り)と「旅行」(1泊2日以上)に分けてみると、「行楽」は男性が65.3%、女性が69.9%、「旅行」は男性が70.2%、女性が67.5%となっており、「行楽」は女性の方が高く、「旅行」は男性の方が高くなっている。ただし、「旅行」を種類別にみると男性が女性より高いのは「国内の観光旅行」、「国内、海外の業務出張・研修・その他」であり、「帰省・訪問等の旅行」、「海外の観光旅行」では女性が男性より高くなっている。(図10)


 また、これを年齢階級別にみると、「行楽」では、すべての年齢階級で女性が男性より高くなっている。一方、「旅行」では、15〜24歳では女性の方が高いが、25歳以上のすべての年齢階級で男性の方が高くなっている。(図11)

(4)「観光旅行」の状況 ―1年間に国内の「観光旅行」を行った人は約6割―
 「観光旅行」の行動者率を年齢階級別にみると、国内の「観光旅行」は男性が58.9%、女性が58.0%、海外の「観光旅行」は男性が8.5%、女性が8.6%と、国内は男性が女性より高く、海外は女性が男性より高くなっている。これを年齢階級別にみると、国内の「観光旅行」では、男女とも35〜44歳がそれぞれ68.5%、66.8%で最も高くなっている。他方、海外の「観光旅行」では、男性は45〜54歳が11.9%、女性は25〜34歳が16.7%で最も高くなっている。(図12)