産業連関表とは |
一定地域内(富山県)の一定期間(平成2年)の経済取引をすべて金額に変換して表示した統計表のことである。
産業連関表それ自体からは、富山県の平成2年の経済取引や経済構造を読み取ることができる。
また、これに数学的処理を施すことにより、経済波及効果の分析をはじめ、以下のような様々な情報を取り入れることができる。
(1)投入係数表
1単位の生産を行うために必要な原材料や労働量を知ることができる。
(2)逆行列係数表
1単位の新たな生産が生じた場合にその生産波及効果を求めることができる。
(3)最終需要項目別生産誘発額
県内生産額がどの最終需要部門によってどれだけ誘発されているかをみることができ、県内の生産がどのような最終需要を満たすために行われているかを示す。
(4)最終需要項目別生産誘発係数
最終需要の各項目が1単位増加した場合、どの産業の生産をどれだけ誘発するかを示した係数である。
(5)最終需要項目別生産誘発依存度
各産業の生産がどの最終需要にどの程度依存しているかを示す係数で行和は1となる。
(6)最終需要項目別粗付加価値誘発額
どの最終需要が粗付加価値額をどれだけ誘発したかを示す。
(7)最終需要項目別粗付加価値誘発係数
最終需要の各項目が1単位増加した場合、どの産業の粗付加価値をどれだけ誘発するかを示した係数である。
(8)最終需要項目別粗付加価値誘発依存度
各産業の粗付加価値がどの最終需要にどの程度依存しているかを示す係数で行和は1となる。
(9)最終需要項目別移輸入誘発額
どの最終需要が移輸入額をどれだけ誘発したかを示す。
(10)最終需要項目別移輸入誘発係数
最終需要の各項目が1単位増加した場合、どの産業の移輸入値をどれだけ誘発するかを示した係数である。
(11)最終需要項目別移輸入誘発依存度
各産業の移輸入がどの最終需要にどの程度依存しているかを示す係数で行和は1となる。