統計情報ライブラリー/経済富山県産業連関表
県際間の取引の実額は拡大しているものの、供給、需要に占める割合は低下傾向にある。
 移輸出額は20.4%、移輸入額は9.9%増加したものの、移輸出率は40.7%、移輸入率は36.5%と昭和55年以降低下傾向にある。

 移輸出額は3兆4,291億円、移輸入額は2兆8,736億円であり、昭和60年に比べ、それぞれ1.20倍、1.10倍となり、産業の広域化に伴い県際間の取引は拡大傾向にある。
 一方、移輸出率、移輸入率は昭和55年以降低下傾向にあり、県産品の県内での利用が進行していることを示している。
 産業別にみると移輸出入額双方とも、製造業の構成比が縮小した一方、サービス業の構成比及び実額は拡大しており、サービスの移輸出入がさかんになっていること、すなわち、人的交流が活発になっていることがわかる。
 サービスの移輸出入は財貨とは異なり、人が移動しないと発生しないものが多い。例えば、県外観光客がチューリップフェア会場に入場した場合、サービスの移出が発生する。

表1 移輸出入率の推移
  移輸出率 移輸入率
昭和50年 26.34% 24.09%
昭和55年 44.72% 43.79%
昭和60年 41.64% 39.58%
平成2年 40.69% 36.51%

表2 移輸出入額の産業別構成比 (単位:百万円)
  移輸出額 移輸入額
60年 2年 60年 2年
実額 構成比 実額 構成比 実額 構成比 実額 構成比
農林水産業 75,387 2.65% 89,342 2.61% 101,592 3.89% 109,805 3.82%
鉱業 328 0.01% 297 0.01% 158,619 6.07% 92,513 3.22%
製造業 2,443,798 85.82% 2,722,767 79.40% 1,942,859 74.31% 1,929,648 67.15%
電力・ガス・水道業 135,827 4.77% 105,343 3.07% 472 0.02% 301 0.01%
商業 115,755 4.07% 194,593 5.67% 108,146 4.14% 118,830 4.14%
金融・保険 697 0.02% 4,572 0.13% 50,615 1.94% 80,293 2.79%
不動産 0 0.00% 6,691 0.20% 14,235 0.54% 692 0.02%
運輸 37,779 1.33% 100,035 2.92% 76,526 2.93% 54,448 1.89%
通信・放送 6,112 0.21% 10,592 0.31% 7,587 0.29% 14,779 0.51%
サービス 25,302 0.89% 181,278 5.29% 153,766 5.88% 465,278 16.19%
分類不明 6,437 0.23% 13,611 0.40% 81 0.00% 6,988 0.24%
産業 計 2,847,422 100.00% 3,429,121 100.00% 2,614,498 100.00% 2,873,575 100.00%

表3 移輸出入の産業別伸び率 (単位:百万円)
  移輸出 移輸入
60年 2年 60年 2年
実額 実額 構成比 伸び率 実額 実額 構成比 伸び率
第一次産業 75,387 89,342 2.61% 18.51% 101,592 109,805 3.82% 8.08%
第二次産業 2,444,126 2,723,064 79.41% 11.41% 2,101,478 2,022,161 70.37% -3.77%
第三次産業 327,909 616,715 17.98% 88.08% 411,428 741,609 25.81% 80.25%
産業 計 2,847,422 3,429,121 100.00% 20.43% 2,614,497 2,873,575 100.00% 9.91%

図 産業別移輸出入率の推移
図 図

移輸出率=(移輸出額)/(県内生産額)
移輸入率=(移輸入額)/(県内需要額)