統計情報ライブラリー/産業工業統計調査

5.付加価値額   (従業者4人以上の事業所)
― 前年比6.8%、2年連続の増加―

   付加価値額は1兆2,491億円、前年比+6.8%(+795億円)で2年連続の増加となった。


(1)
  産業別

  産業中分類別に前年比(寄与度順)をみると24産業中、生産用機械(前年比+27.5%、+303億円)、化学(同+6.9%、+155億円)、鉄鋼(同+22.2%、+87億円)など14産業が増加し、金属製品(同▲4.4%、▲57億円)、繊維(同▲14.9%、▲45億円)など10産業が減少した(表13、図13)

 産業別構成比をみると、化学19.2%(2,400億円)、電子部品11.6%(1,453億円)、生産用機械11.2%(1,403億円)、金属製品9.9%(1,235億円)、プラスチック6.4%(799億円)と、この上位5産業で58.4%を占めている(表13、図13)

 図13


(2) 従業者規模別 

    従業者規模別でみると、 就業者数4〜29人が1,553億円(構成比12.4%)、従業者数30〜299人が6,857億円(同54.9%)、従業者数300人以上が4,081億円(同 32.7%)となっている(表14、図14)

 図14

表13,表14
 


(3) 1事業所当たり・従業者1人当たり付加価値額

    1事業所当たり付加価値額は、4億4,419万円(前年比+8.1%)となった。産業別でみると、化学が21億4,289万円、電子部品が15億 9,697万円、業務用機械が9億5,117万円と高くなっている(表15、図15)。従業者1人当たり付加価値額は、1,044万円(同+6.0%)となった。産業別でみると、石油・石炭が1,765万円、化学が1,756万円、電子部品が1,690万円と高くなっている(表15、図15)。

図15

(4) 付加価値率

付加価値率は34.6%となった。産業別でみると、ゴム製品が 49.7%、電子部品が49.0%、生産用機械が43.0%と高くなっている(表13、 図16

※ 付加価値率は、算出に必要な「減価償却額」及び「製造品在庫額・半製品、仕掛品の価額の増減額」 を毎年調査している従業者30人以上の事業所のみで計算している。

図16
表15,16