統計情報ライブラリー/産業工業統計調査

5.付加価値額   (従業者4人以上の事業所)
― 前年比2.6%、2年ぶりの増加―

   付加価値額は、1兆1,696億円で前年比2.6%(297億円)の増加となった。


(1)
  産業別

  産業中分類別に前年比(寄与度順)でみると24産業中、電子部品(前年比34.1%、358億円増)、プラスチック(同21.8%、134億円増)、生産 用機械(同7.7%、78億円増)など12産業が増加し、繊維(同▲26.2%、▲108億円減)、化学(同▲2.9%、▲68億円減)、鉄鋼 (同▲11.9%、▲53億円減)など12産業が減少した(表13、図13)

 産業別構 成比をみると、化学(構成比19.2%、2,245億円)、電子部品(同12.0%、1,409億円)、金属製品(同11.0%、1,292億円)、生産 用機械(同9.4%、1,100億円)、プラスチック(同6.4%、747億円)と、この上位5産業で58.1%(6,793億円)を占めている(表13、図13)

 図13


(2) 従業者規模別 

    従業者規模別構成比をみると、 「4〜29人」が1,555億円(構成比13.3%)、「30〜299人」が6,069億円(同51.9%)、「300人以上」が4,073億円(同 34.8%)となっている(表14、図14)

 図14

表13,表14
 


(3) 1事業所当たり・従業者1人当たり付加価値額

    1事業所当たり付加価値額は、4億1,096万円(前年比4.3%増)となり、産業別にみると、化学が21億1,760万円、電子部品が15億 1,474万円、業務用機械が8億185万円と高くなっている(表15、図15)。従業者1人当たり付 加価値額は985万円となり、産業別にみると、石油・石炭が2,188万円、化学が1,705万円、電子部品が1,533万円と高くなっている(表15、図15)。

図15

(4) 付加価値率

付加価値率は、34.4%となり、ゴム製品が 50.3%、電子部品が49.9%、化学が41.7%と高くなっている(表13、 図16

※ 付加価値率は、算出に必要な「減価償却額」及び「製造品在庫額・半製品、仕掛品の価額の増減額」 を毎年 調査している従業者30人 以上の事業所のみで計算している。

図16
表15,16