統計情報ライブラリー/産業工業統計調査

8.有形固定資産投資総額  前年比15.3%増と4年ぶりに増加
                                                     (従業者30人以上の事業所)

                       

 

 有形固定資産投資総額は、1,501億円と前年(1,301億円)に比べ200億円増加(前年比15.3%増)し、4年ぶりに増加した。

 

(1) 有形固定資産投資総額の内訳

  

土地を除く有形固定資産が1,407億円(前年差201億円増、前年比16.7%増)、土地が31億円(同▲63億円減、同▲66.7%減)となった表23)。

   土地を除く有形固定資産取得額の内訳をみると、機械・装置が923億円(前年差173億円増、前年比23.0%増)、建物・構築物が325億円(同21億円増、同6.9%増)、船舶・車両等は159億円(同7億円増、同4.8%増)と増加している表23、図15)。

  
















(2)業種別

   

 業種別(産業中分類別)にみると、増加したのは、電子部品(前年差102億円増、前年比37.9%増)、一般機械(同76億円増、同102.6%増)など14業種(前年10業種)であった。一方、減少したのは、繊維(前年差▲28 億円減、前年比▲64.2%減)、その他の製造業(同▲22億円減、同▲25.0%減)など7業種(前年11業種)であった。表24、図16。3業種は秘匿値)。

なお、有形固定資産取得額(土地を含む)及び建設仮勘定の年間増減は、設備投資などに左右され、もともと年変動が大きく、業種別の増減や前年比は大きく変動する傾向がある。

     業種別の構成比をみると、電子部品が373億円(前年271億円)で24.9%(同20.8%)を占め、以下、化学が274億円(同222億円)で18.3%(同17.1%)、一般機械が151億円(同74億円)で10.1%(同5.7%)となっている表24、図16)。

 

 

  

(3) 従業者規模別

 従業者規模別にみると、100299人規模が500億円(構成比33.3%、前年391億円)と、最も大きくなった。また、増減額も100299人規模が最も大きく前年に比べ108億円増加(前年比27.7%増)した表25、図17)。

  

 

(4) 1事業所当たり有形固定資産投資総額

 1事業所当たりの有形固定資産投資総額は19,215万円(前年16,427万円)となり、前年に比べ2,788万円増加している
表24)。

業種別にみると、その他の製造業が6231万円(前年8266万円)と最も高く、次いで電子部品が57,420万円(同38,131万円)となったが、一方、低い業種は、衣服、家具・装備品などとなっている表24)。

従業者規模別にみると、1000人以上規模が656,464万円(前年477,481万円)と、前年に比べ大幅に増加した表25)。