統計情報ライブラリー/産業工業統計調査

8.有形固定資産投資総額  ―前年比▲6.1%減と3年連続で減少―
                                                     (従業者30人以上の事業所)

                       

 

 有形固定資産投資総額は、1,301億円と前年(1,385億円)に比べ▲84億円減少(前年比▲6.1%減)し、3年連続で減少した。

 

(1) 有形固定資産投資総額の内訳

  土地を除く有形固定資産が1,206億円(前年差▲48億円減、前年比▲3.8%減)、土地が94億円(同▲58億円減、同▲38.0%減)となった(表23)。

   土地を除く有形固定資産取得額の内訳をみると、機械・装置が750億円(前年差▲41億円減、前年比▲5.2%減)、建物・構築物が304億円(同▲16億円減、同▲4.9%減)と減少したが、他方、船舶・車両等は152億円(同9億円増、同6.4%増)と増加している(表23、図15)。

  

 

(2)業種別

   業種別(産業中分類別)にみると、化学(前年差▲62 億円減、前年比▲21.9%減)、金属製品(同▲58億円減、同▲35.1%減)など11業種が減少(前年10業種)した。

一方、その他の製造業(前年差81億円増、前年比1,081.1%増)、プラスチック(同18億円増、同28.0%増)など10業種が増加(前年11業種)した(表24、図16。3業種は秘匿値)。

なお、有形固定資産取得額(土地を含む)及び建設仮勘定の年間増減は、設備投資などに左右され、もともと年変動が大きく、業種別の増減や前年比は大きく変動する傾向がある。

     業種別の構成比をみると、電子部品が271億円(前年263億円)で20.8%(同19.0%)を占め、以下、化学が222億円(同285億円)で17.1%(同20.6%)、金属製品が108億円(同166億円)で8.3%(同12.0%)となっている(表24、図16)。

 

 

  

(3) 従業者規模別

 従業者規模別にみると、100〜299人規模が391億円(構成比30.1%、前年512億円)と、最も大きくなった。また、1000人以上規模が前年に比べ94億円増加(前年比39.3%増)した(表25、図17)。

  

 

(4) 1事業所当たり有形固定資産投資総額

 1事業所当たりの有形固定資産投資総額は1億6,427万円(前年1億7,510万円)となり、前年に比べ▲1,083万円減少している(表24)。

業種別にみると、その他の製造業が8億266万円(前年6,796万円)と最も高く、次いで鉄鋼が4億151万円(同4億2,910万円)となったが、一方、低い業種は、情報通信機械、衣服などとなっている(表24)。

従業者規模別にみると、1000人以上規模が47億7,481万円(前年59億9,653万円)と、前年に比べ大幅に減少した(表25)。