統計情報ライブラリー/産業工業統計調査

3.従業者数   ―前年比0.8%増と12年ぶりの増加―

                     

 

 従業者数は、125,482人と、前年に比べ948人増加(前年比0.8%増)し、1991年(平成3年)以来、12年ぶりに増加した。


(1)業種別

 業種別(産業中分類別)にみると、増加したのは、その他の製造業(前年差3,382人増、前年比186.2%増)、プラスチック(同673人増、同7.6%増)、電子部品(同558人増、同4.8%増)など10業種(前年1業種)であった。一方、減少したのは、金属製品(前年差▲3,125人減、前年比▲12.9%減)、化学(同▲305人減、同▲2.8%減)、衣服(同▲286人減、同▲7.1%減)など14業種(前年23業種)であった(表5、図5)。

     業種別構成比をみると、金属製品が21,143人で16.8%(前年19.5%)と最も高く、以下、一般機械が13,890人で11.1%(同11.3%)、電子部品が12,100人で9.6%(同9.3%)、次いで化学、食料品、プラスチックと、上位6業種で61.4%(同63.8%)を占めている(表5 、図5)。


 

(2)従業者規模別                   

 従業者規模別の構成比をみると、30〜299人規模が61,137人で48.7%(前年48.2%)、300人以上規模が32,217人で25.7%(同25.9%)、4〜29人規模が32,128人で25.6%(同25.8%)とであった(表6、図6)。


 

(3)1事業所当たり従業者数

 1事業所当たり従業者数は、33.5人で、前年に比べ▲0.3人減少(前年比▲0.9%減)した。業種別にみると、電子部品が90.3人(前年88.1人)と最も多く、以下、化学が80.8人(同83.8人)、精密機械75.2人(同61.1人)となった(表5)。

 

(4) 性別の従業者数

 性別にみると、男79,048人(構成比63.0%)、女46,434人(同37.0%)となった。業種別の男女構成比では、鉄鋼が男86.4%、石油・石炭で男84.0%と男性の割合が高いのに対し、衣服では女83.4%、食料品は女65.9%と女性の割合が高い(表7、図7)。

従業者規模別の女性構成比では、4〜29人規模が46.5%、30〜299人規模が39.3%、300人以上規模が23.2%と、規模が大きいほど女性の比率が低くなっている(表8)。

 

 

(5) 就業形態別の従業者数

  就業形態別にみると、正社員・正職員等が104,298人(構成比83.1%)、パート・アルバイト等が14,367人(同11.4%)となった。業種別構成比では、正社員・正職員等の割合は、石油・石炭94.8%、精密機械93.1%、輸送機械92.8%、鉄鋼92.2%と高いのに対し、パート・アルバイト等の割合は、食料品38.6%、なめし革34.7%と高くなっている(表7、図8)。

 従業者規模別のパート・アルバイト等構成比では、4〜29人規模が21.7%、30〜299人規模が10.5%、300人以上規模が3.0%と規模が小さいほど高くなっている(表8)。