４ 二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計(全国からみた富山市の特徴）

　平成23年の富山市の二人以上の世帯のうち勤労者世帯の実収入は、１世帯当たり１か月平均で579,358円となり、全国4位(都道府県庁所在市別順位、以下同じ）となった。勤め先収入において、世帯主収入、配偶者収入、他の世帯員収入がいずれも減少したことから、実収入は、対前年で実質5.6％減少している。
　実収入の内訳を全国と比較すると、勤め先収入のうち、世帯主の配偶者の収入、他の世帯員収入が全国を大きく上回っていることに加え、他の経常収入の中の公的年金給付も同じく全国を上回っている。その要因として、１世帯当たりの有業人員が1.84人、年金受給対象である65歳以上の人員は0.33人（ともに「家計調査」(平成23年)）と、全国平均に比べて多いことが考えられる。（表９、表10、図10）

表９　１世帯あたり1か月間の主な収入(二人以上の世帯のうち勤労者世帯、平成23年）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

表10　世帯構成（二人以上の世帯のうち勤労者世帯、平成23年）

　　　　　　　　　　

図10　実収入に占める構成比（二人以上の世帯のうち勤労者世帯、平成23年）

　平成23年の富山市の二人以上の世帯のうち勤労者世帯の可処分所得は１か月平均 498,619円（全国平均 420,538円）で、前年に比べ、名目7.1％の減少（全国平均 2.2％の減少）、実質6.8％の減少（全国平均 1.9％減少）となった。（表11）

　イ　非消費支出

　税金、社会保険料などの非消費支出は1か月平均 80,739円（全国平均 89,611円）で、前年に比べ名目2.5％の増加（全国平均 1.2％減少）となった。（図11）

　平成23年の富山市の二人以上の世帯のうち勤労者世帯の平均消費性向は62.8％（全国平均 73.4％）となり、前年より0.6ポイント減少し、全国46位となった。消費に回らない残りは、主に貯蓄と住宅ローンの返済に向けられ、603,154円（全国平均 507,542円）となっている。
　黒字は185,406円（全国平均 111,700円）で全国2位となり、黒字率は37.2％（全国平均 26.6％）で全国２位となり前年より0.6ポイント増加した。（図11）
　黒字のうち貯蓄純増は158,993円（全国平均 76,810円）で全国2位となり、平均貯蓄率は31.9％（全国平均18.3％）で全国2位となり、前年より6.5ポイント増加した。

表11　実収入内訳の推移（富山市二人以上の世帯のうち勤労者世帯）

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