統計情報ライブラリー/生活・環境家計調査報告書
平成12年(2000年)の家計消費をめぐる状況

’00年の企業倒産(負債1千万円以上)は、負債総額が前年比77.0%増の23兆9874億円となり戦後最悪を記録した。倒産件数も前年比23.4%増の1万9,071件と戦後4番目の高水準であった。


’00年の平均失業率は4.7%で、2月、3月には、4.9%(季節調整値)まで上昇した。年平均の完全失業者数は320万人となり、前年に比べ3万人増加し2年連続で300万人を超えた。


’00年の全国消費者物価指数は総合で101.5となり、初の2年連続のマイナスとなった。変動の大きい生鮮食品を除くと比較可能な’71年以降初めての下落となった。原油価格の上昇を受け、石油関連製品の価格が上昇したものの、豊作による米価の下落、耐久消費財、繊維製品、外食等のサービスも下落したことから、物価全体として弱含みで推移した。
 富山県消費者物価指数は総合で101.6となり、前年に比べ0.1%低下した。


’00年の全国スーパー売上高(新規出店や閉鎖などの調整後)は、前年比5.1%減の16兆2,631億円となった。初めて4年連続で減少し、これまで最高だった’99年のマイナス幅(4.7%)を更新した。一方、全国百貨店売上高(同)は、前年比1.8%減の8兆8,200億円となり、同じく4年連続の前年割れとなった。


'00年の国内新車販売台数(軽自動車除く)は、前年比2.7%増の409万5,117台と4年ぶりに前年実績を上回った。軽自動車の新車販売台数は、前年比0.3%減の186万7,796台となった。
 一方、富山県の新車登録台数は、前年比4.2%増の4万2、169台となった。新車販売の大半を占める乗用車、特に3ナンバーの普通車の伸び(前年比10.6%増)が全体の需要を押し上げた。


’00年の国内パソコン出荷台数は前年比25.4%増の1,155万台となった。ノート型パソコンが牽引役となって過去最高の台数を記録した。 金額ベースでも前年比11%増の2兆1,052億円と過去最高を更新し、初めて出荷金額が2兆円を突破した。


’00年の移動電話(携帯・自動車電話・PHSの合計)の加入台数は6,388万3千台と前年比18.1%増えた。(内訳は携帯電話5,800万6,600台、PHS5,087万6、400台)


その他、家計消費をめぐる事象には、1月に2000年問題、4月に介護保険制度開始、6月に雪印乳業食中毒事件発生、7月に2000円札発行、沖縄サミット開催、7・8月は記録ずくめの猛暑によるエアコンの需要の伸びがあげられる。
 県内では、2・9・10月にとやま国体開催、10月にキラリンピック開催、北陸最大級SCが婦中町にオープン、などがあげられる。
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