統計情報ライブラリー／人口・自然／人口移動調査／
人口動態／社会動態
１．社会移動−県外との転入･転出は４年連続転出超過(933人)−
　平成12年10月１日〜13年９月30日の社会移動総数は61,817人となり、前年同期に比べ386人（0.6％）減少した。
　このうち県内市町村間で移動した人は18,062人で376人(2.0％)の減少となった。
一方、都道府県間で移動した人は県外からの転入者が21,411人で180人（0.8％）の減少、県外への転出者が22,344人で170人（0.8％）の増加で、差引933人の転出超過となった。
　これまでの社会移動をみると、昭和30年代の後半以降の高度経済成長期において、毎年５〜８千人の大幅な転出超過となっていたが、昭和44年の8,404人の転出超過をピークに年々減少し、昭和54年には１千人を割った。しかし、昭和56年から平成４年までの12年間は再び１千〜２千人台の転出超過が続いていた。平成５年から平成９年までの５年間は転入超過となっていたが、平成10年からは再び転出超過となっている。
　また、県内移動率は16.1‰（前年16.4‰）となり、前年に比べて0.3ポイント減少した。
　転入・転出率を前年と比べると、転入率は19.1‰（前年19.2‰）で0.1ポイント低下、転出率は19.9‰（前年19.7‰）で0.2ポイント上昇した。（表15、図12）
表15　社会動態の推移
　 社会移動数 社会移動率
総数
（人）		 県内移動
（人）		 県外移動 県内移動
（‰）		 県外移動
転入
（人）		 転出
（人）		 差引増減
（人）		 転入率
（‰）		 転出率
（‰）		 差引増減
（‰）
昭和46年 69,667 18,749 24,348 26,570 △ 2,222 18.2 23.6 25.8 △ 2.2
　　47　 68,500 18,974 23,560 25,966 △ 2,406 18.3 22.7 25.0 △ 2.3
　　48　 69,590 19,029 24,297 26,264 △ 1,967 18.2 23.2 25.1 △ 1.9
　　49　 67,550 19,470 23,232 24,848 △ 1,616 18.4 22.0 23.5 △ 1.5
　　50　 63,434 17,711 22,292 23,431 △ 1,139 16.6 20.9 22.0 △ 1.1
　　51　 59,809 16,530 21,032 22,247 △ 1,215 15.4 19.6 20.8 △ 1.1
　　52　 58,151 15,712 20,689 21,750 △ 1,061 14.6 19.2 20.2 △ 1.0
　　53　 58,961 16,636 20,569 21,756 △ 1,187 15.3 18.9 20.0 △ 1.1
　　54　 60,191 17,122 21,114 21,955 △ 841 15.7 19.3 20.1 △ 0.8
　　55　 60,291 16,618 22,457 21,216 1,241 15.1 20.5 19.3 1.1
　　56　 55,605 15,630 18,829 21,146 △ 2,317 14.2 17.1 19.2 △ 2.1
　　57　 56,647 15,966 19,438 21,243 △ 1,805 14.4 17.6 19.2 △ 1.6
　　58　 57,720 16,177 19,734 21,809 △ 2,075 14.6 17.8 19.7 △ 1.9
　　59　 55,618 15,707 19,041 20,870 △ 1,829 14.1 17.1 18.8 △ 1.6
　　60　 54,921 15,781 18,757 20,383 △ 1,626 14.2 16.8 18.3 △ 1.5
　　61　 54,250 15,208 18,426 20,616 △ 2,190 13.6 16.5 18.4 △ 2.0
　　62　 54,559 15,468 18,569 20,522 △ 1,953 13.8 16.6 18.3 △ 1.7
　　63　 53,882 15,247 18,292 20,343 △ 2,051 13.6 16.3 18.1 △ 1.8
平成元年 54,236 15,047 18,905 20,284 △ 1,379 13.4 16.9 18.1 △ 1.2
　　２　 54,628 15,130 18,812 20,686 △ 1,874 13.5 16.8 18.4 △ 1.7
　　３　 57,107 16,147 20,407 20,553 △ 146 14.4 18.2 18.3 △ 0.1
　　４　 58,017 15,858 20,522 21,637 △ 1,115 14.1 18.3 19.3 △ 1.0
　　５　 58,943 16,865 21,263 20,815 448 15.0 19.0 18.6 0.4
　　６　 60,726 18,465 21,553 20,708 845 16.5 19.2 18.5 0.8
　　７　 62,537 19,214 22,216 21,107 1,109 17.1 19.8 18.8 1.0
　　８　 62,234 18,850 22,198 21,186 1,012 16.8 19.7 18.8 0.9
　　９　 63,456 19,429 22,181 21,846 335 17.3 19.7 19.4 0.3
　　10　 62,579 18,611 21,739 22,229 △ 490 16.5 19.3 19.7 △ 0.4
　　11　 60,183 18,412 20,388 21,383 △ 995 16.3 18.1 19.0 △ 0.9
　　12　 62,203 18,438 21,591 22,174 △ 583 16.4 19.2 19.7 △ 0.5
　　13　 61,817 18,062 21,411 22,344 △ 933 16.1 19.1 19.9 △ 0.8
（注）県外移動には、その他を含む。


図12　県内移動、県外転入・転出の推移


２．県内移動　−県内移動者数は前年比2.0％減の18,062人−
　市町村間の移動をみると、18,062人で移動総数の29.2％を占めており、前年に比べて376人（2.0％）減少した。
　これを男女別にみると、男は8,444人（構成比46.8％）、女は9,618人（同53.2％）となり、女が1,174人多くなっている。また、性比では87.8となっている。（表16）
　年齢５歳階級別にみると、25〜29歳層が4,642人(構成比25.7％)で最も多く、次いで30〜34歳層2,753人(同15.2％)、20〜24歳層2,227人(同12.3％)となっている。
表16　年齢（5歳階級）別社会動態
年齢 県内移動 県外移動
計
（人）		 男
（人）		 女
（人）		 転入 転出 差引増減
計
（人）		 男
（人）		 女
（人）		 計
（人）		 男
（人）		 女
（人）		 計
（人）		 男
（人）		 女
（人）
総数 18,062 8,444 9,618 21,411 11,726 9,685 22,344 12,190 10,154 △ 933 △ 464 △ 469
0- 4 1,623 805 818 1,305 657 648 1,255 636 619 50 21 29
5- 9 782 406 376 903 476 427 842 419 423 61 57 4
10-14 311 137 174 525 258 267 490 253 237 35 5 30
15-19 848 443 405 1,271 736 535 1,994 1,163 831 △ 723 △ 427 △ 296
20-24 2,227 824 1,403 4,688 2528 2,160 5,314 2,805 2,509 △ 626 △ 277 △ 349
25-29 4,642 1,886 2,756 4,422 2214 2,208 4,343 2,222 2,121 79 △ 8 87
30-34 2,753 1,342 1,411 2,935 1582 1,353 2,880 1,454 1,426 55 128 △ 73
35-39 1,170 682 488 1,647 946 701 1,634 957 677 13 △ 11 24
40-44 753 431 322 988 605 383 924 597 327 64 8 56
45-49 645 373 272 755 517 238 702 470 232 53 47 6
50-54 787 438 349 751 508 243 764 536 228 △ 13 △ 28 15
55-59 424 239 185 466 292 174 416 293 123 50 △ 1 51
60-64 285 151 134 327 210 117 268 176 92 59 34 25
65-69 215 102 113 187 100 87 169 91 78 18 9 9
70-74 153 61 92 85 43 42 116 54 62 △ 31 △ 11 △ 20
75-79 161 58 103 56 27 29 77 26 51 △ 21 1 △ 22
80以上 283 66 217 100 27 73 156 38 118 △ 56 △ 11 △ 45


図13　年齢（5歳階級）別男女別移動者数（県内、県外移動含む）


３．県外移動−「15〜19歳」、「20〜24歳」は転出超過、「25〜29歳」、「30〜34歳」は転入超過−
　県外からの転入者数は前年比180人減の21,411人、県外への転出者数は前年比170人増の22,344人であった。県外転入者と転出者を合わせた合計は43,755人で、これは移動者総数の70.8％にあたる。これを男女別にみると、男性で23,916人（構成比54.7％）、女子で19,839人（構成比45.3％）となっている。
図14　年齢階級別県外転出入者数の推移
15〜19歳 20〜24歳
25〜29歳 30〜34歳
＜年齢５歳階級別＞
　年齢５歳階級別にみると、「15〜19歳」、「20〜24歳」で転出超過となっているが、「25〜29歳」、「30〜34歳」では転入超過となっている。（表16、図14）
＜都道府県別＞
　都道府県別にみると、転入者数が最も多いのは石川県で、次いで東京都、愛知県、大阪府、新潟県の順となった。（昨年は、５位が神奈川県。）
　一方、転出者数が最も多いのは石川県で、次いで東京都、愛知県、神奈川県、大阪府の順となった。（昨年は４位が大阪府、５位が神奈川県。）　（図15）


図15　転入元、転出先の都道府県（国外を除く）
富山県への転入者数、構成比
　 全　体 21,411人 　
上
位
５		 1 石川県 2,688人 12.6％
2 東京都 1,851人 8.6％
3 愛知県 1,530人 7.1％
4 大阪府 1,244人 5.8％
5 新潟県 982人 4.6％
富山県からの転出者数、構成比
　 全　体 22,344人 　
上
位
５		 1 石川県 2,893人 12.9％
2 東京都 2,758人 12.3％
3 愛知県 1,759人 7.9％
4 神奈川県 1,381人 6.2％
5 大阪府 1,200人 5.4％


４．市町村別転入・転出　−転入・転出者数全体の約３分の１を占める富山市
転出者の最も多い転出先市町村の状況−
　市町村別に転入者数、転出者数（県外移動を含む）をみると、転入者数が最も多いのは富山市の13,073人、次いで高岡市5,862人、魚津市1,626人と続いている。また、これを転入率でみると、舟橋村の85.9‰が最も高く、次いで井口村64.0‰、大島町59.5‰の順となっている。
　一方，転出者数が最も多いのは、富山市で13,355人、次いで高岡市6,494人、魚津市1,907人となっている。また、これを転出率でみると、利賀村の56.3‰が最も高く、次いで上平村51.2‰、小杉町48.2‰の順となっている。 （図16、表17、図18）
　富山市を一位の転出先とするのは14市町村、高岡市へは10市町村となっている。
　県内市町村間の人口移動で、転出者の最も多い転出先市町村を線で結ぶと図18のとおりとなる。
図16　市町村別に見た転出者の最も多い転出先


表17　市町村別社会動態
　 社会増減 転入 転出
実数
（人）		 率
（％）		 実数
（人）		 率
（％）		 実数
（人）		 率
（％）
県　　計 △ 933 △ 0.8 39,473 35.2 40,406 36.0
市　　部 △ 1,106 △ 1.4 28,236 36.0 29,342 37.4
郡　　部 173 0.5 11,237 33.4 11,064 32.9
富 山 市 △ 282 △ 0.9 13,073 40.1 13,355 41.0
高 岡 市 △ 632 △ 3.7 5,862 34.0 6,494 37.7
新 湊 市 59 1.6 1,520 40.8 1,461 39.2
魚 津 市 △ 281 △ 6.0 1,626 34.5 1,907 40.5
氷 見 市 △ 258 △ 4.6 1,162 20.5 1,420 25.1
滑 川 市 163 4.9 1,220 36.6 1,057 31.7
黒 部 市 31 0.8 1,234 33.8 1,203 32.9
砺 波 市 153 3.8 1,615 39.6 1,462 35.9
小矢部市 △ 59 △ 1.7 924 26.7 983 28.4
大沢野町 △ 4 △ 0.2 875 38.6 879 38.8
大 山 町 52 4.5 520 44.6 468 40.2
舟 橋 村 92 42.7 185 85.9 93 43.2
上 市 町 △ 58 △ 2.5 628 26.9 686 29.4
立 山 町 161 5.8 881 31.5 720 25.7
宇奈月町 △ 63 △ 9.6 190 29.0 253 38.6
入 善 町 △ 52 △ 1.8 684 24.2 736 26.0
朝 日 町 △ 130 △ 8.2 337 21.2 467 29.3
八 尾 町 24 1.1 675 30.2 651 29.2
婦 中 町 232 6.7 1,402 40.6 1,170 33.9
山 田 村 △ 33 △ 16.2 40 19.6 73 35.8
細 入 村 △ 12 △ 6.2 47 24.4 59 30.7
小 杉 町 2 0.1 1,560 48.2 1,558 48.2
大 門 町 △ 33 △ 2.6 347 27.6 380 30.2
下　　村 △ 15 △ 7.4 41 20.3 56 27.8
大 島 町 166 17.9 551 59.5 385 41.6
城 端 町 △ 73 △ 7.3 217 21.8 290 29.2
平　　村 △ 17 △ 12.0 25 17.7 42 29.7
上 平 村 △ 20 △ 20.1 31 31.1 51 51.2
利 賀 村 △ 19 △ 17.5 42 38.8 61 56.3
庄 川 町 △ 11 △ 1.5 218 29.7 229 31.2
井 波 町 △ 107 △ 10.3 289 27.9 396 38.2
井 口 村 50 38.6 83 64.0 33 25.5
福 野 町 21 1.4 386 26.3 365 24.9
福 光 町 △ 33 △ 1.6 576 28.3 609 29.9
福 岡 町 53 3.9 407 30.2 354 26.2


図17　市町村別の自然動態と社会動態
A:人口増加（自然増・社会増）：滑川市、黒部市、砺波市、舟橋村、婦中町、小杉町、大島町
B:人口増加（自然増・社会減）：富山市、大沢野町
C:人口増加（自然減・社会増）：新湊市、大山町、立山町、井口村、福岡町
D:人口減少（自然増・社会減）：高岡市、魚津市、
E:人口減少（自然減・社会増）：八尾町、福野町
F:人口減少（自然減・社会減）：氷見市、小矢部市、上市町、宇奈月町、入善町、朝日町、山田村、細入村、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大門町、下村、城端町、平村、上平村、利賀村、庄川町、井波町、福光町