 人口動態／社会動態 |
１．社会移動
−県外との転入･転出は３年連続転出超過(583人)−
平成11年10月１日〜12年９月30日の社会移動総数は62,203人となり、前年同期に比べ2,020人（3.4％）増加した。２．県内移動
このうち県内市町村間で移動した人は18,438人で26人(0.14％)の増加となった。
一方、都道府県間で移動した人は県外からの転入者が21,591人で1,203人（5.9％）の増加、県外への転出者が22,174人で791人（3.7％）の増加で、差引583人の転出超過となった。
これまでの県外との社会移動をみると、昭和30年代の後半以降の高度経済成長期において、毎年５〜８千人の大幅な転出超過となっていたが、昭和44年の8,404人の転出超過をピークとして年々減少し、昭和54には１千人を割った。
しかし、昭和56年から平成４年までの23年間は再び１千〜２千人台の転出超過が続いていた。平成５年から平成９年までの５年間は転入超過となっていたが、平成10年からは再び転出超過となっている。
また、県内移動率は16.4‰（前年16.3‰）となり、前年に比べて0.1ポイント上昇した。
転入・転出率を前年と比べると転入率は、19.2‰（前年18.1‰）で1.1ポイント上昇、転出率は19.7‰（前年19.0‰）で0.7ポイント上昇した。 （表15、図12）
表15 社会動態の推移
社 会 移 動 数 社 会 移 動 率 総 数
（人）県内移動
（人）県 外 移 動 県内移動
（‰）県 外 移 動 転 入
（人）転 出
（人）差引増減
（人）転入率
（‰）転出率
（‰）差引増減
（‰）昭和46年 69,667 18,749 24,348 26,570 △ 2,222 18.2 23.6 25.8 △ 2.2 47 68,500 18,974 23,560 25,966 △ 2,406 18.3 22.7 25.0 △ 2.3 48 69,590 19,029 24,297 26,264 △ 1,967 18.2 23.2 25.1 △ 1.9 49 67,550 19,470 23,232 24,848 △ 1,616 18.4 22.0 23.5 △ 1.5 50 63,434 17,711 22,292 23,431 △ 1,139 16.6 20.9 22.0 △ 1.1 51 59,809 16,530 21,032 22,247 △ 1,215 15.4 19.6 20.8 △ 1.1 52 58,151 15,712 20,689 21,750 △ 1,061 14.6 19.2 20.2 △ 1.0 53 58,961 16,636 20,569 21,756 △ 1,187 15.3 18.9 20.0 △ 1.1 54 60,191 17,122 21,114 21,955 △ 841 15.7 19.3 20.1 △ 0.8 55 60,291 16,618 22,457 21,216 1,241 15.1 20.5 19.3 1.1 56 55,605 15,630 18,829 21,146 △ 2,317 14.2 17.1 19.2 △ 2.1 57 56,647 15,966 19,438 21,243 △ 1,805 14.4 17.6 19.2 △ 1.6 58 57,720 16,177 19,734 21,809 △ 2,075 14.6 17.8 19.7 △ 1.9 59 55,618 15,707 19,041 20,870 △ 1,829 14.1 17.1 18.8 △ 1.6 60 54,921 15,781 18,757 20,383 △ 1,626 14.2 16.8 18.3 △ 1.5 61 54,250 15,208 18,426 20,616 △ 2,190 13.6 16.5 18.4 △ 2.0 62 54,559 15,468 18,569 20,522 △ 1,953 13.8 16.6 18.3 △ 1.7 63 53,882 15,247 18,292 20,343 △ 2,051 13.6 16.3 18.1 △ 1.8 平成元年 54,236 15,047 18,905 20,284 △ 1,379 13.4 16.9 18.1 △ 1.2 ２ 54,628 15,130 18,812 20,686 △ 1,874 13.5 16.8 18.4 △ 1.7 ３ 57,107 16,147 20,407 20,553 △ 146 14.4 18.2 18.3 △ 0.1 ４ 58,017 15,858 20,522 21,637 △ 1,115 14.1 18.3 19.3 △ 1.0 ５ 58,943 16,865 21,263 20,815 448 15.0 19.0 18.6 0.4 ６ 60,726 18,465 21,553 20,708 845 16.5 19.2 18.5 0.8 ７ 62,537 19,214 22,216 21,107 1,109 17.1 19.8 18.8 1.0 ８ 62,234 18,850 22,198 21,186 1,012 16.8 19.7 18.8 0.9 ９ 63,456 19,429 22,181 21,846 335 17.3 19.7 19.4 0.3 10 62,579 18,611 21,739 22,229 △ 490 16.5 19.3 19.7 △ 0.4 11 60,183 18,412 20,388 21,383 △ 995 16.3 18.1 19.0 △ 0.9 12 62,203 18,438 21,591 22,174 △ 583 16.4 19.2 19.7 △ 0.5 （注）県外移動には、「その他」を含む。
図12 県内移動、県外転入・転出の推移
−県内移動者数は前年比0.1％増の18,438人−
市町村間の移動をみると、18,438人で移動総数の29.6％を占めており、前年に比べて26人（0.1％）増加した。３．県外移動
これを男女別にみると、男は8,708人（構成比47.2％）、女は9,730人（同52.8％）となり、女が1,022人多くなっている。また、性比では89.5となっている。（表16、図13）
年齢５歳階級別にみると、男女ともに25〜29歳層が4,663人(構成比25.3％)で最も多く、次いで30〜34歳層2,629人(同14.3％)、20〜24歳層2,376人(同12.9％)となっている。
表16 年齢別（５歳階級別）社会動態
年 齢 県 内 移 動 県 外 移 動 計
（人）男
（人）女
（人）転 入 転 出 差 引 増 減 計
（人）男
（人）女
（人）計
（人）男
（人）女
（人）計
（人）男
（人）女
（人）総数 18,438 8,708 9,730 21,591 11,929 9,662 22,174 11,925 10,249 △ 583 4 △ 587 0- 4 1,694 868 826 1,321 679 642 1,241 681 560 80 △ 2 82 5- 9 803 417 386 824 405 419 796 432 364 28 △ 27 55 10-14 320 168 152 502 256 246 445 231 214 57 25 32 15-19 866 469 397 1,332 787 545 2,165 1,258 907 △ 833 △ 471 △ 362 20-24 2,376 955 1,421 4,812 2637 2,175 5,236 2,710 2,526 △ 424 △ 73 △ 351 25-29 4,663 1,896 2,767 4,526 2243 2,283 4,524 2,207 2,317 2 36 △ 34 30-34 2,629 1,301 1,328 2,864 1497 1,367 2,717 1,342 1,375 147 155 △ 8 35-39 1,286 707 579 1,728 1024 704 1,537 857 680 191 167 24 40-44 710 421 289 972 657 315 893 576 317 79 81 △ 2 45-49 652 364 288 787 565 222 746 522 224 41 43 △ 2 50-54 833 433 400 760 504 256 708 507 201 52 △ 3 55 55-59 522 285 237 467 314 153 421 270 151 46 44 2 60-64 319 163 156 274 179 95 241 153 88 33 26 7 65-69 214 103 111 164 90 74 140 72 68 24 18 6 70-74 144 56 88 107 50 57 126 50 76 △ 19 0 △ 19 75-79 128 41 87 59 20 39 71 18 53 △ 12 2 △ 14 80以上 279 61 218 92 22 70 167 39 128 △ 75 △ 17 △ 58
図13 年齢別（５歳階級別）男女別県内移動者数
−転入･転出で最も多いのは20〜24歳、２位が25〜29歳、３位が30〜34歳−
転入、転出は、移動総数の70.4％にあたる43,765人（転入者数21,591人、転出者数22,174人）で、転入は1,203人増加、転出が791人増加となり、前年に比べて1,994人増加した。これを男女別にみると、男子で23,854人（構成比54.5％）、女子で19,911人（同45.5％）となり、県内移動とは逆に男子が女子より3,943人多くなっている。４．市町村別転入・転出
＜年齢５歳階級別＞
年齢５歳階級別にみると、転入、転出ともに20〜24歳層が最も多く、次いで25〜29歳、30〜34歳の順となっている。昭和46年以降約30年間の特徴としては、15〜19歳層の転入者数、転出者数が年々減少していることである。15〜19歳層についてみると、転入では平成5年に30〜34歳層に逆転され、転出では平成６年に25〜29歳層に逆転された。なお、転出超過数では、15〜19歳が最も多くなっている。
＜都道府県別＞
都道府県別にみると、転入者数が最も多いのは石川県で、次いで東京都、愛知県、大阪府、神奈川県の順となった。
一方、転出者数が最も多いのは石川県で、次いで東京都、愛知県、大阪府、神奈川県の順となった。(昨年は４位が神奈川県、５位が大阪府)
また、転入・転出の上位５都道府県で、転入の39.2％、転出の43.9％を占めている。 （表16、図14・15・16・17）
図14 県外からの転入者の推移
図15 県外への転出者の推移
図16 年齢階級別県外転出入の差引増減（男女計）
図17 転入元、転出先の都道府県
−転入・転出者数全体の３分の１を超える富山市、転出者の最も多い転出先市町村の状況
−
市町村別に転入者数、転出者数（移動を含む）をみると、転入者数が最も多いのは富山市の13,427人、次いで高岡市6,019人、砺波市1,704人と続いている。また、これを転入率でみると、舟橋村の88.2‰が最も高く、次いで利賀村55.1‰、大島町52.8‰の順となっている。
一方，転出者数が最も多いのは、富山市で13,906人、次いで高岡市6,506人、魚津市1,825人となっている。また、これを転出率でみると、舟橋村の47.482‰が最も高く、次いで小杉町47.479‰、利賀村46.9‰の順となっている。 （表17、図18）
富山市を一位の転出先とするのは16市町村、高岡市、砺波市へは７市町村となっている。
県内市町村間の人口移動で、転出者の最も多い転出先市町村を線で結ぶと図18のとおりとなる。
図18 市町村別に見た転出者の最も多い転出先
表17 市町村別社会動態
社会増減 転 入 転 出 実数（人） 率（‰） 実数（人） 率（‰） 実数（人） 率（‰） 県 計 △ 583 △ 0.5 40,029 35.6 40,612 36.1 市 部 △1,037 △ 1.3 28,496 36.2 29,533 37.5 郡 部 454 1.3 11,533 34.2 11,079 32.8 富 山 市 △ 479 △ 1.5 13,427 41.2 13,906 42.7 高 岡 市 △ 487 △ 2.8 6,019 34.7 6,506 37.5 新 湊 市 △ 24 △ 0.6 1,219 32.3 1,243 32.9 魚 津 市 △ 148 △ 3.1 1,677 35.4 1,825 38.6 氷 見 市 △ 278 △ 4.8 1,106 19.2 1,384 24.0 滑 川 市 177 5.3 1,189 35.9 1,012 30.5 黒 部 市 51 1.4 1,193 32.6 1,142 31.2 砺 波 市 241 5.9 1,704 42.0 1,463 36.0 小矢部市 △ 90 △ 2.6 962 27.5 1,052 30.1 大沢野町 242 10.7 1,030 45.6 788 34.9 大 山 町 91 7.8 550 47.2 459 39.4 舟 橋 村 85 40.8 184 88.2 99 47.5 上 市 町 82 3.5 736 31.1 654 27.7 立 山 町 163 5.8 922 32.9 759 27.1 宇奈月町 △ 88 △13.1 176 26.2 264 39.3 入 善 町 △ 79 △ 2.8 679 23.8 758 26.5 朝 日 町 △ 141 △ 8.7 313 19.4 454 28.1 八 尾 町 93 4.2 742 33.3 649 29.1 婦 中 町 105 3.0 1,372 39.7 1,267 36.7 山 田 村 △ 7 △ 3.3 61 28.9 68 32.3 細 入 村 △ 13 △ 6.7 64 32.8 77 39.4 小 杉 町 92 2.9 1,612 50.4 1,520 47.5 大 門 町 △ 89 △ 7.1 347 27.7 436 34.8 下 村 △ 9 △ 4.3 50 23.9 59 28.3 大 島 町 100 11.2 472 52.8 372 41.6 城 端 町 △ 55 △ 5.4 244 24.1 299 29.5 平 村 △ 9 △ 6.0 51 34.1 60 40.1 上 平 村 △ 3 △ 3.0 34 33.6 37 36.6 利 賀 村 9 8.1 61 55.1 52 46.9 庄 川 町 △ 13 △ 1.8 215 29.4 228 31.1 井 波 町 △ 33 △ 3.2 335 32.0 368 35.1 井 口 村 △ 2 △ 1.5 26 19.2 28 20.7 福 野 町 △ 74 △ 5.0 310 20.8 384 25.8 福 光 町 △ 57 △ 2.8 494 23.9 551 26.6 福 岡 町 64 4.8 453 33.7 389 29.0
図19 市町村別の自然動態と社会動態
Ａ ： 人口増加（自然増・社会増） ： 滑川市、黒部市、砺波市、大沢野町、舟橋村、婦中町、小杉町、大島町 Ｂ ： 人口増加（自然増・社会減） ： 富山市 Ｃ ： 人口増加（自然減・社会増） ： 大山町、上市町、立山町、八尾町、利賀村、福岡町 Ｄ ： 人口減少（自然増・社会減） ： 高岡市、魚津市、大門町、庄川町 Ｅ ： 人口減少（自然減・社会増） ： Ｆ ： 人口減少（自然減・社会減） ： 新湊市、氷見市、小矢部市、宇奈月町、入善町、朝日町、山田村、細入村、下村、城端町、平村、上平村、井波町、井口村、福野町、福光町
