統計情報ライブラリー/人口・自然人口と世帯/人口移動調査
人口構造
1.男女別人口
−全国より2.7ポイント低い人口性比−

 平成11年の総人口を男女別にみると、男542,351人(構成比48.2%)、女582,826人(同51.8%)で、女が男に比べて40,475人多くなった。また、前年同期と比べて男が595人(0.11%)、女が564人(0.10%)それぞれ減少している。
 次に、性比(女100人に対する男の数)をみると93.1で、年齢5歳階級別性比で100を上回るのは、「0歳以上〜40歳未満」と「50歳以上55歳未満」の階級である。また、性比を全国(95.8)と比較すると、2.7ポイント低くなっている。(表5、図4)

表5

図4

2.年齢別人口
−平成5年に老年人口が年少人口を上回って以来その差はさらに拡大して67,956人(6%)に−

ア 県計について
 平成11年の総人口を年齢3区分別にみると、「15歳未満の年少人口」が159,805人(構成比14.2%)、「15〜64歳の生産年齢人口」が737,490人(同65.5%)、「65歳以上の老年人口」が227,761人(同20.2%)となっている。
 前年同期と比較すると、年少人口では2,682人(1.7%)の減少、生産年齢人口では4,000人(0.5%)の減少、老年人口では5,523人(2.5%)の増加となっている。構成比を前年と比較すると、年少人口は0.2ポイント、生産年齢人口0.3ポイントの低下となり、老年人口は0.5ポイントの上昇となった。
 本県では、平成5年に老年人口割合が年少人口割合を上回って以来、その差は平成5年の1.0%から年々拡大し平成11年では6.0%となっている。(表6、図5)

表6

図5

イ 市町村別
 −年少人口割合の最高は舟橋村の20.4%、老年人口割合は平村の35.2%−
 次に、市町村別に年齢3区分別人口構成割合をみると、それぞれ最も高い市町村は年少人口では舟橋村20.4%(県平均14.2%)、生産年齢人口では小杉町69.9%(県平均65.5%)、老年人口では平村35.2%(県平均20.2%)と昨年と同様の結果となっている。
 反対に最も低いのは、年少人口では城端町11.6%、生産年齢人口では平村52.6%、老年人口では舟橋村14.2%と、これも昨年同様の結果となっている。
 老年人口の割合が全国(16.7%)を下回っているのは、舟橋村(14.2%)と小杉町(14.5%)と大島町(16.5%)のみであった。(表7)

表7

ウ 全国との比較について
−本県の高齢化は全国より6年早い−
 年齢3区分別人口構成割合を全国(年少人口14.8%、生産年齢人口68.5%、老年人口16.7%)と比べると、年少人口及び生産年齢人口でそれぞれ0.6ポイント、3.2ポイント低く、老年人口で3.5ポイント高くなった。
 年少人口割合は大正9年には全国3位であったが、年々下降し、平成元年以降は連続して40位台となっている。(表8)
 老年人口が年少人口を上回ったのは、富山県が平成5年、全国は平成9年となっている。(図6)
 また、老年人口割合は11年10月現在の16.7%を富山県では平成5年10月(16.8%)に到達済みであることから、本県の高齢化は全国を約6年上回るスピードで進行しているといえる。

図6

表8

3.年齢構造指数
−老年化指数は前年に比べて5.7ポイント上昇の142.5−


 次に、年齢構造指数をみると、生産年齢人口の扶養負担の程度を示す指標である年少人口指数(年少人口/生産年齢人口)は21.7、老年人口指数(老年人口/生産年齢人口)は30.9、従属人口指数((年少人口+老年人口)/生産年齢人口)は52.6となり、前年に比べて年少人口指数で0.2ポイント低下したのに対し、老年人口指数で0.9ポイント、従属人口指数で0.7ポイントそれぞれ上昇した。
 また、人口の高齢化をより敏感に示す老年化指数(老年人口/年少人口)は142.5で、前年と比較して5.7ポイント上昇しており、少子高齢化の進行が顕れている。
 これらの指数を全国(従属人口指数46.0、年少人口指数21.6、老年人口指数24.4、老年化指数113.0)と比較してみると、老年人口指数と老年化指数がそれぞれ6.5ポイント、29.5ポイント全国を大幅に上回る結果となっている。(表9、図7)

表9

図7


<年齢構造指数>
 従属人口指数=(年少人口+老年人口)/生産年齢人口
 年少人口指数=年少人口/生産年齢人口
 老年人口指数=老年人口/生産年齢人口
 老年化指数 =老年人口/年少人口

4.平均年齢、中位数年齢
−平均年齢、中位数年齢ともに0.4歳上昇−

 平成11年10月1日現在の平均年齢は、年少人口が減少し老年人口が増加したため、43.1歳となり、前年に比べて0.4歳上昇した。男女別にみると、男子が41.3歳、女子が44.7歳となっている。
 また、中位数年齢(*)は44.6歳となり、前年に比べて0.4歳上昇した。男女別にみると、男子が42.5歳、女子が46.5歳となっている。(表10・11)

*中位数年齢とは,人口を年齢順に並べたとき中位(ちょうどまん中)の人の年齢。

表10

表11