統計情報ライブラリー/産業鉱工業生産指数

 
平成22年鉱工業指数の動向/業種別動向

 
 
(1)鉄鋼業            (2)非鉄金属工業         (3)金属製品工業           (4)一般機械工業
(5)電気機械工業       (6)輸送機械工業         (7)窯業・土石製品工業   (8)化学工業
(9)プラスチック製品工業  (10)パルプ・紙・紙加工品工業  (11)繊維工業          (12)食料品工業    
(13)その他の工業

                ※ 業種別・品目別生産・在庫指数寄与度〔ダウンロード(Excel)〕

                           平成22年富山県鉱工業指数年報はこちら 

 

(1)鉄鋼業

@ 概 況

 生産指数は前年比40.1%(寄与度1.14)上昇の84.9となり、2年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは、3品目すべて(素製品(鋼半製品含)、熱間圧延鋼材、鋳鍛鋼品類)が増加したことによる(表1)。
 在庫指数は前年末比11.7%(寄与度0.95)上昇の74.2となり、4年ぶりに上昇した。これは3品目中、1品目(素製品(鋼半製品含))が減少したものの、2品目(熱間圧延鋼材など)が増加したことによる(表1)。
 
 




A 生 産

 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期22.7%、U期11.2%、V期1.5%と平成21年V期以降5期連続で上昇したが、W期は▲0.5%と低下した。
 また、前年同期比(原指数)は、T期28.0%、U期52.7%、V期46.0%、W期35.3%と4期連続で前年を上回った(図3)。

 


B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期は0.2%と上昇したが、U期は▲1.3%と低下し、V期6.9%、W期4.4%と2期連続で上昇した。
また、前年同期末比(原指数)は、T期▲9.8%、U期▲9.2%と平成19年T期以降14期連続で前年を下回ったが、V期5.8%、W期11.7%と2期連続で前年を上回った(図4)。





(2)非鉄金属工業

@ 概 況

 生産指数は前年比15.1%(寄与度0.65)上昇の83.3となり、4年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは7品目中、1品目(非鉄金属地金)が減少したものの、6品目(アルミニウム二次精錬、伸銅製品、アルミニウム圧延製品、電線ケーブル、非鉄金属鋳物、その他非鉄金属製品)が増加したことによる(表2)。
 在庫指数は前年末比7.2%(寄与度0.46)上昇の74.0となり、3年ぶりに上昇した。これは5品目中、1品目(アルミニウム二次精錬)が減少したものの、4品目(アルミニウム圧延製品など)が増加したことによる(表2)。

 
 
 


A 生 産

 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期は12.5%と平成21年U期以降4期連続で上昇したが、U期▲3.8%、V期▲2.5%と2期連続で低下し、W期では2.3%と再び上昇した。
 また、前年同期比(原指数)は、T期34.4%、U期16.8%、V期6.8%、W期6.3%と4期連続で前年を上回った(図7)。

  

B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期は7.8%と上昇し、U期は▲11.2%と低下したが、V期8.6%、W期4.0%と2期連続で上昇した。
 また、前年同期末比(原指数)は、T期は12.7%と前年を上回り、U期▲4.3%、V期▲2.3%と2期連続で前年を下回ったが、W期では7.2%と再び前年を上回った(図8)。
 






(3)金属製品工業

@ 概 況
 生産指数は前年比4.0%(寄与度0.47)上昇の80.6となり、9年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは6品目中、2品目(鉄構物、軽金属板製品)が減少したものの、4品目(金属製建具、管継手、ばね、その他金属製品)が増加したことによる(表3)。
 在庫指数は前年末比▲18.1%(寄与度▲0.81)低下の48.4となり、2年連続で低下した。これは4品目すべて(金属製建具など)が減少したことによる。(表3)。




A 生 産
 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期は10.1%と上昇し、U期は▲3.9%と低下したが、V期では0.9%と再び上昇し、W期では▲1.4%と再び低下した。
 また、前年同期比(原指数)は、T期6.4%、U期2.0%、V期3.6%、W期4.0%と4期連続で前年を上回った(図11)。

B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期▲9.4%、U期▲5.3%、V期▲8.3%と平成21年V期以降5期連続で低下したが、W期は2.2%と上昇した。
 また、前年同期末比(原指数)は、T期▲23.9%、U期▲26.6%、V期▲31.0%、W期▲18.1%と平成21年T期以降8期連続で前年を下回った(図12)。





(4)一般機械工業
@ 概 況
 生産指数は前年比89.5%(寄与度7.15)上昇の92.3となり、3年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは7品目すべて(油圧機器、軸受、ロボット・産業機械、金属工作機械、金型、機械工具、その他一般機械・部品)が増加したことによる(表4)。
 在庫指数は前年末比44.5%(寄与度2.56)上昇の110.8となり、2年ぶりに上昇した。これは5品目中、1品目(金属工作機械)が減少したものの、4品目(軸受など)が増加したことによる(表4)。




A 生 産
 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期35.1%、U期25.6%、V期0.4%、W期7.9%と平成21年V期以降6期連続で上昇した。
 また、前年同期比(原指数)は、T期67.3%、U期112.5%、V期108.2%、W期75.5%と4期連続で前年を上回った(図15)。

B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期35.7%、U期2.2%、V期13.7%と3期連続で上昇したが、W期は▲4.0%と低下した。
 また、前年同期末比(原指数)は、T期0.4%、U期25.0%、V期44.1%、W期44.5%と4期連続で前年を上回った(図16)。






(5)電気機械工業

@ 概 況
 生産指数は前年比22.2%(寄与度3.51)上昇の68.3となり、4年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは6品目中、1品目(回転・静止電気機器)が減少したものの、5品目(その他電気機械、半導体、集積回路、抵抗器、電子部品)が増加したことによる(表5)。
 在庫指数は前年末比▲9.1%(寄与度▲0.13)低下の292.2となり、7年ぶりに低下した。これは2品目中、1品目(半導体)が増加したものの、1品目(回転・静止電気機器)が減少したことによる(表5)。


A 生 産
 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期は15.5%と平成21年U期以降4期連続で上昇したが、U期▲7.5%、V期▲8.9%、W期▲16.4%と3期連続で低下した。
 また、前年同期比(原指数)は、T期94.9%、U期40.3%、V期14.3%と3期連続で前年を上回ったが、W期は▲21.2%と前年を下回った(図19)。

B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期は▲12.4%と平成21年W期以降2期連続で低下し、U期では12.2%と上昇したが、V期▲4.4%、W期▲5.3%と再び低下した。
 また、前年同期末比(原指数)では、T期は▲22.8%と前年を下回り、U期では0.8%と前年を上回ったが、V期▲7.9%、W期▲9.1%と再び前年を下回った(図20)。

 



(6)輸送機械工業

@ 概 況
 生産指数は前年比19.9%(寄与度0.62)上昇の81.4となり、4年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは3品目すべて(自動車ボデー、自動車部品、二輪自動車部品)が増加したことによる(表6)。
 在庫指数は前年末比44.5%(寄与度0.87)上昇の162.0となり、3年ぶりに上昇した。これは2品目すべて(二輪自動車部品など)が増加したことによる(表6)。

 


A 生 産
 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期15.2%、U期2.2%と平成21年V期以降4期連続で上昇したが、V期▲2.0%、W期▲6.9%と2期連続で低下した。
 また、前年同期比(原指数)は、T期15.2%、U期38.4%、V期23.8%、W期4.3%と4期連続で前年を上回った(図23)。

 
B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期は32.1%と平成21年V期以降3期連続で上昇し、U期▲16.6%、V期▲7.8%と2期連続で低下したが、W期では42.6%と再び上昇した。
 また、前年同期末比(原指数)は、T期55.3%、U期27.9%、V期0.6%、W期44.5%と4期連続で前年を上回った。(図24)。

 




(7)窯業・土石製品工業

@ 概 況
 生産指数は前年比19.5%(寄与度0.45)上昇の87.8となり、5年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは6品目中、1品目(セメント製品)が減少したものの、5品目(ガラス製品、生コンクリート、炭素製品、ファインセラミックス、その他窯業・土石製品)が増加したことによる(表7)。
 在庫指数は前年末比▲13.0%(寄与度▲0.37)低下の50.7となり、2年連続で低下した。これは5品目中、1品目(ガラス製品)が増加したものの、4品目(セメント製品など)が減少したことによる(表7)。


A 生 産
 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期6.6%、U期2.7%、V期7.4%と平成21年W期以降4期連続で上昇したが、W期では▲0.3%低下した。
 また、前年同期比(原指数)は、T期20.9%、U期12.9%、V期27.6%、W期17.4%と4期連続で前年を上回った(図27)。
 
B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期は1.6%と上昇したが、U期▲1.7%、V期▲1.6%、W期▲9.9%と3期連続で低下した。
 また、前年同期末比(原指数)は、T期▲8.7%、U期▲5.8%、V期▲3.7%、W期▲13.0%と平成21年T期以降8期連続で前年を下回った(図28)。

 
 


(8)化学工業

@ 概 況
 生産指数は前年比4.6%(寄与度1.42)上昇の118.7となり、2年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは8品目すべて(化学肥料、ソーダ工業品、無機化学製品、プラスチック樹脂、その他化学製品、接着剤、医薬品原末・原液、医薬品)が増加したことによる(表8)。
 在庫指数は前年末比▲25.3%(寄与度▲9.47)低下の98.4となり、2年ぶりに低下した。これは8品目中、1品目(接着剤)が増加したものの、7品目(医薬品など)が減少したことによる(表8)。

 

A 生 産
 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期は▲4.1%と低下したが、U期6.8%、V期2.0%、W期2.4%と3期連続で上昇した。
 また、前年同期比(原指数)は、T期は▲1.4%と前年を下回ったが、U期4.2%、V期7.4%、W期7.8%と3期連続で前年を上回った。(図31)。
B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期は▲20.8%と低下し、U期は1.9%と上昇したが、V期▲7.6%、W期▲2.1%と再び低下した。
 また、前年同期末比(原指数)は、T期▲11.0%、U期▲13.7%、V期▲23.4%、W期▲25.3%と4期連続で前年を下回った。(図32)。




(9)プラスチック製品工業
@ 概 況
 生産指数は前年比13.4%(寄与度0.53)上昇の71.3となり、5年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは6品目すべて(フィルム・シート、機械器具部品、容器、日用品雑貨、建材・強化製品、その他プラスチック製品)が増加したことによる(表9)。
 在庫指数は前年末比0.7%(寄与度0.06)上昇の85.5となり、2年ぶりに上昇した。これは6品目中、3品目(機械器具部品など)が減少したものの、3品目(その他プラスチック製品など)が増加したことによる(表9)。



   

A 生 産
 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期9.9%、U期2.0%、V期0.7%と平成21年V期以降5期連続で上昇したが、W期は▲6.6%と低下した。
 また、前年同期比(原指数)は、T期17.3%、U期20.1%、V期14.7%、W期3.0%と4期連続で前年を上回った(図35)。

B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期は▲3.7%と低下し、U期5.5%、V期0.2%と2期連続で上昇したが、W期では▲1.6%と再び低下した。
 また、前年同期末比(原指数)は、T期▲13.9%、U期▲4.6%、V期▲2.7%と平成21年W期以降4期連続で前年を下回ったが、W期では0.7%と前年を上回った(図36)。




(10)パルプ・紙・紙加工品工業
@ 概 況
 生産指数は前年比8.3%(寄与度0.41)上昇の85.0となり、4年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは5品目すべて(パルプ、紙、板紙、ダンボール・箱・袋、その他紙製品)が増加したことによる(表10)。
 在庫指数は前年末比0.0%(寄与度0.00)の94.2で横ばいとなった。これは5品目中、1品目(その他紙製品)が増加したものの、3品目(紙など)が減少したことによる。また、1品目(パルプ)が横ばいとなった(表10)。

 


A 生 産
 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期4.3%、U期0.8%、V期0.1%と平成21年W期以降4期連続で上昇したが、W期では▲2.4%と低下した。
 また、前年同期比(原指数)は、T期15.8%、U期7.4%、V期10.2%、W期1.5%と4期連続で前年を上回った(図39)。

B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期は▲6.4%と平成21年T期以降5期連続で低下し、U期0.6%、V期9.3%と2期連続で上昇したが、W期では▲4.1%と再び低下した。
 また、前年同期末比(原指数)は、T期は▲18.1%、U期▲15.2%と平成21年U期以降5期連続で前年を下回ったが、V期は1.6%と前年を上回り、W期は0.0%と前年比横ばいとなった(図40)。




(11)繊維工業
@ 概 況
 生産指数は前年比3.1%(寄与度0.09)上昇の62.8となり、6年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは5品目中、2品目(化繊・紡績、織物)が減少したものの、3品目(染色整理、衣類、その他繊維製品)が増加したことによる(表11)。
 在庫指数は前年末比19.2%(寄与度0.71)上昇の75.6となり、3年ぶりに上昇した。これは5品目中、1品目(化繊・紡績)が減少したものの、4品目(衣類など)が増加したことによる(表11)。


 

A 生 産
 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期は6.1%と上昇し、U期▲0.9%、V期▲3.4%と2期連続で低下したが、W期では0.5%と再び上昇した。
また、前年同期比(原指数)は、T期2.8%、U期9.2%と2期連続で前年を上回ったが、V期は▲1.0%と前年を下回り、W期では1.1%と再び前年を上回った(図43)。
  
B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期は0.5%と上昇したが、U期▲10.9%、V期▲2.1%と2期連続で低下し、W期では30.7%と再び上昇した。
 また、前年同期末比(原指数)は、T期▲13.1%、U期▲20.6%、V期▲18.6%と平成20年T期以降11期連続で前年を下回ったが、W期では19.2%と前年を上回った(図44)。




(12)食料品工業
@ 概 況
 生産指数は前年比1.7%(寄与度0.06)上昇の99.5となり、3年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは8品目中、5品目(乳製品、調味料、畜産製品、その他食料品工業製品、その他食料品)が減少したものの、3品目(冷凍調理品、惣菜、飲料)が増加したことによる(表12)。
 在庫指数は前年末比▲1.8%(寄与度▲0.13)低下の76.6となり、2年ぶりに低下した。これは8品目中2品目(その他食料品など)が増加したものの、6品目(飲料など)が減少したことによる(表12)。



A 生 産
 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期3.8%、U期2.1%、V期1.2%と3期連続で上昇したが、W期では▲2.3%と低下した。
 また、前年同期比(原指数)は、T期▲3.5%と平成20年V期以降7期連続で前年を下回ったが、U期1.2%、V期5.6%、W期3.0%と3期連続で前年を上回った(図47)。

B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期▲7.1%、U期▲0.4%、V期▲1.8%と3期連続で低下したが、W期では6.6%と上昇した。
 また、前年同期末比(原指数)は、T期は0.0%と前年比横ばいだったが、U期▲3.2%、V期▲6.4%、W期▲1.8%と3期連続で前年を下回った(図48)。





(13)その他の工業

@ 概 況
 生産指数は前年比12.9%(寄与度0.74)上昇の86.8となり、7年ぶりに上昇した(統計表第1表)。これは5品目中、1品目(精密機械工業)が減少したものの、4品目(ゴム製品工業、印刷業、木材・木製品工業、その他製品工業)が増加したことによる(表13)。
 在庫指数は前年末比▲22.0%(寄与度▲0.54)低下の41.2となり、3年連続で低下した。これは4品目中、1品目(その他製品工業)が増加したものの、3品目(精密機械工業など)が減少したことによる(表13)。

 

A 生 産
 四半期別生産指数の前期比(季節調整済指数)は、T期は10.9%と平成21年V期以降3期連続で上昇し、U期は▲0.8%と低下したが、V期では1.4%と再び上昇し、W期では▲1.3%と再び低下した。
 また、前年同期比(原指数)は、T期9.2%、U期18.5%、V期14.7%、W期9.4%と4期連続で前年を上回った(図51)。

B 在 庫
 四半期別在庫指数の前期末比(季節調整済指数)は、T期▲3.7%、U期▲5.4%、V期▲7.1%、W期▲6.3%と4期連続で低下した。
 また、前年同期末比(原指数)は、T期▲8.4%、U期▲8.1%、V期▲13.8%、W期▲22.0%と平成20年U期以降11期連続で前年を下回った(図52)。

<概況はこちら>
<財用途別動向はこちら>

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