統計情報ライブラリー/産業鉱工業生産指数
平成17年基準指数の概要


1.指数の種類

・生産指数(付加価値額ウェイト)
・生産者製品在庫指数(以下、在庫指数という。)



2.基準時及びウェイト算定年次

 指数の基準時は平成17年(2005年)とし、指数値は平成17年の平均を100とした比率で示している。また、ウェイトも平成17年の鉱工業構造(17年工業統計調査等)により作成している。



3.分類

 分類は、日本標準産業分類(第11回改定)の中分類に準拠した業種分類と、品目の経済的用途に着目した特殊分類(財別)の2つの分類を設けている。

(1)業種分類

 業種分類は基本的に日本標準産業分類の中分類に準拠しているが、利用上の便宜を図り、次のとおり若干の組み替えを行っている(かっこ内は産業分類番号)。
 平成17年基準より、鉱業と石油製品工業については、事業所の廃止により、データ収集が困難なためを業種分類から外している。

(@)電気機械工業 = 電気機械器具製造業(27)+ 情報通信機械器具製造業(28)
               +電子部品・デバイス製造業(29)

(A)化学工業    = 化学工業(17)− 化学繊維製造業(174)
(B)繊維工業    = 繊維工業(11)+ 衣服・その他繊維製品製造業(12)
               + 化学繊維製造業(174)

(C)食料品工業  = 食料品製造業(09)+ 飲料・たばこ・飼料製造業(10)
(D)その他の工業 = ゴム製品製造業(20)+ 木材・木製品製造業(13)
               + 印刷・同関連業(16)+ 精密機械工業(31)
               + その他の製造業(32)

(E)機械工業(参考系列)= 一般機械工業 + 電気機械工業 + 輸送機械工業
 なお、家具・装備品製造業(14)、石油製品・石炭製品製造業(18)、なめし皮・同製品・毛皮製造業(21)は、製造業全体で代表(業種のふくらまし)させている。


(2)特殊分類
 経済的用途に着目した分類で、特殊分類及び定義は次のとおりである。




4.採用品目   採用品目一覧表 ダウンロー ド(Excel)はこちら 

 採用品目の選定にあたっては、経済産業省の「生産動態統計調査」、「工業統計調査」をもとに、生産額や付加価値額の高い品目から、その代表性・調査状況などを総合的に判断し、次のとおりとしている。



5.ウェイト     ウェイト一覧表 ダウン ロード(Excel)はこちら  

 ウェイトは鉱工業全体を10000.0とした構成比で表しており、生産指数は付加価値額ウェイト、在庫指数は在庫額ウェイトを用いている。
 ウェイトの算定に当たっては、製造工業については「工業統計表」、鉱業については「本邦鉱業の趨勢」を基礎資料として使用し、指数の業種分類概念に合う よう調整した上で算出した。



6.総合指数の算式

 ウェイトの算定にあたっては、製造工業について「工業統計表」を基礎資料として使用し、指数の業種分類概念に合うよう調整したうえで算出している。

  • It…t時点の総合指数
  • Pio…品目別平成17年平均単価(生産指数は品目別平成17年平均付加価値単価)
  • Qio…品目別平成17年1か月平均数量(基準数量)
  • Qit…品目別比較時数量
  • Wio…品目別平成17年ウェイト
7.季節調整方法


(@) 手 法
  季節要因に加えて、曜日・祝祭日によっても調整されている。

  季節調整済指数=原指数÷(季節指数×曜日・祝祭日指数)

(A) スペックファイル


8.旧指数との接続
 平成17年基準指数は、平成15年1月分まで遡及して過去系列を計算した。したがって、平成14年以前については、平成15年1月時点でリンク係数を乗じて旧指数の接続を行い、長期時系列分析に資することとしている。
 なお、平成12年基準指数とのリンク係数の算出方法は次のとおりである。



9.寄与度

 ある業種又は品目の変動が総合指数の変動にどれだけ影響を与えるかをみる場合に寄与度を用いる。計算は次のとおりである。

            業種又は品目の寄与度