富山県鉱工業生産の動き (H12.8.18up) |
平成12年U期分はこちら |
総合指数 平成7年=100、季節調整済
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99.8
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▲2.3
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5.2
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91.8
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▲1.0
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▲2.3
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生産指数は99.8となり、前月に比べ▲2.3%の低下となった。
これは、鉄鋼業、パルプ・紙・紙加工品工業など13業種中8業種上昇したものの、電気機械工業、金属製品工業など5業種が低下したためである。 業種別では、パルプ・紙・紙加工品工業が印刷用紙や包装用紙等に使われる紙の生産増により、前月比4.9%増。一方、電気機械工業が集積回路の低下により前月比▲6.7%減となったものの高水準を維持。また、本県の主要産業である金属製品工業がアルミサッシ・ドアの生産低迷により前月比▲4.8%の低下となった。 全業種では平成7年基準の100.0を上回っている業種は、電気機械工業(140.5)、プラスチック製品工業(139.9)など6業種となったものの、繊維工業(64.9)、輸送機械工業(67.8)など未だ生産がなかなか回復していない業種もみられる。 なお、前年同月比では5.2%の増となり、平成11年5月以来14ヶ月連続の上昇となった。 在庫指数は91.8で、前月に比べ▲1.0%減と2ヶ月連続の低下となった。 これは、鉄鋼業、プラスチック製品工業など10業種が上昇したものの、寄与率の大きかった非鉄金属工業、繊維工業、パルプ・紙・紙加工品工業の3業種が低下したためである。 また、前年同月比は▲2.3%の低下となった。 |
・業種別動向(月別)へ |
平成12年6月分業種別の動向
※業種は寄与率(全体に与える影響)の大きい順に掲載
※ウエイトは10000分比で算出
<生 産>
低下した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前月比 前年同月比 寄与した主な品目 電気機械工業 1157.6 140.5 ▲6.7% 16.9% 集積回路など 金属製品工業 2515.1 79.4 ▲4.8% ▲8.4% 金属製建具など 一般機械工業 993.3 119.0 ▲6.9% 19.4%金属工作機械など 上昇した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前月比 前年同月比 寄与した主な品目 鉄鋼業 234.1 82.3 14.5% 13.7% 鋳鍛鋼品類など パルプ・紙・紙加工品工業 453.0 96.1 4.9% 4.4% 紙など 窯業・土石製品工業 266.2 103.5 4.2% 0.3% 生コンクリートなど
<在 庫>
低下した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前月比 前年同月比 寄与した主な品目 非鉄金属工業 506.2 105.3 ▲3.3% ▲3.9% 電線ケーブルなど 繊維工業 656.9 81.7 ▲3.0% ▲5.8% 化繊・紡績など パルプ・紙・紙加工品工業 430.2 93.2 ▲0.7% ▲8.7% その他紙製品など
上昇した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前月比 前年同月比 寄与した主な品目 鉄鋼業 723.8 82.8 6.0% 14.1% 素製品(鋼半製品含)など プラスチック製品工業 654.3 104.9 3.7% ▲1.0% その他プラスチック製品など 金属製品工業 2536.4 81.8 0.7% 4.7% 金属製建具など
主要業種別指数の推移
〜〜〜〜 総合指数 平成7年=100、季節調整済
平成12年U期 前期比(%) 前年同期比(%) 生 産 99.4 2.7 5.7在 庫 91.8 ▲1.5 ▲2.3
生産指数は99.4で、前期に比べ2.7%の上昇となった。
これは、電気機械工業、金属製品工業など13業種中5業種が低下したものの、化学工業、一般機械工業など8業種が上昇したためである。
また、前年同期比は5.7%増と5期連続で上昇した。主要業種でみると、電気機械工業は対前期比▲5.8%減と4期ぶりの低下となったが、前年同期比22.3%増と2期連続20%台の大幅上昇。また、金属製品工業は、対前期比▲3.0%減と3期連続の低下となった。一方、化学工業は医薬品の大幅な生産増により対前期比21.4%増、一般機械工業は前期比、前年同期比とも3期連続の上昇となった。
在庫指数は91.8で、前期に比べ▲1.5%減となり3期ぶりに低下した。
これは、鉄鋼業、非鉄金属工業など13業種中8業種が上昇したものの、寄与率の大きかった繊維工業、パルプ・紙・紙加工品工業など5業種が低下したためである。
また、前年同期比は▲2.3%減と9期連続で低下した。
・業種別動向(四半期別)へ
平成12年U期業種別の動向
※業種は寄与率(全体に与える影響)の大きい順に掲載
※ウエイトは10000分比で算出
<生 産>
上昇した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前期比 前年同期比 寄与した主な品目 化学工業 1854.3 104.2 15.9% 10.4% 医薬品など 一般機械工業 993.3 119.6 11.2% 11.1% 産業機械・ロボットなど プラスチック製品工業 341.6 135.9 6.8% 0.5%日用品雑貨など 低下した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前期比 前年同期比 寄与した主な品目 電気機械工業 1157.6 143.7 ▲5.8% 22.3% 集積回路など 金属製品工業 2,515.1 80.8 ▲3.0% ▲4.9% 金属製建具など 鉄鋼業 234.1 76.3 ▲5.1% 4.9% 素製品(鋼半製品含)など
<在 庫>
低下した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前期比 前年同期比 寄与した主な品目 繊維工業 656.9 81.7 ▲5.3% ▲5.8% 化繊・紡績など パルプ・紙・紙加工品工業 430.2 93.2 ▲5.3% ▲8.7% 紙など 一般機械工業 741.4 77.7 ▲3.7% ▲13.7% 機械工具など
上昇した主な業種
業 種 ウエイト 指数 前期比 前年同期比 寄与した主な品目 鉄鋼業 723.8 82.8 9.1% 14.1% 素製品(鋼半製品含)など 非鉄金属工業 506.2 105.3 9.7% ▲3.9% アルミニウム二次精錬など 電気機械工業 214.7 83.9 15.7% 29.8% 回転・静止電気機器など
富山県の在庫循環図をみると、平成10年U期から「在庫減少局面」に入り、平成11年T期までその傾向が続いた。第U期からは生産の前年同期比がプラスとなり「在庫積み増し局面」に入った。
今回の平成12年U期をみると、前期同様「在庫積み増し局面」に位置している。
また、全国の循環図をみると、平成11年V期以降「在庫積み増し局面」に入り、緩やかな生産活動がみられる。
<在庫循環図の見方>
(在庫積み増し局面)
景気が上向いているときには、将来の需要増を見込み、原料を手当し、製品化を急ぎ、在庫を積みます。(在庫積み上がり局面)
景気の山を迎え、下降局面に入ると、企業の需要予測より実際の需要が下回ることになり、在庫がたまりはじめる。(意図せざる在庫投資)(在庫調整局面)
企業は積み上がった在庫を減らすために、減産を行う。この結果、景気の停滞・後退はさらに進む。これが在庫調整であり、この在庫調整が終了する時期が、ほぼ景気の谷となる。(在庫減少局面)
景気が回復し需要が増えると、最初は生産が追いつかず、在庫が減少する。
このように、在庫局面は、「在庫積み増し局面」→「在庫積み上がり局面」→「在庫調整局面」→「在庫減少局面」の4つの局面を変化し循環していく。